2024年 5月 6日 (月)

選挙投票「コンビニ・ネットで」

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   太田光総理(爆笑問題)直々の法案提出である今回のお題は「投票所を廃止して、コンビニ・インターネットで投票するようにします」。

どうでしょうか

   深刻な投票率低下、とくに若者のそれが著しいのを解消することが法案の狙いだ。また、人件費がかかる投票所も廃止――。これに対して、セキュリティや本人確認といった技術的な問題点を指摘する声や、投票所廃止はやり過ぎといった反対意見があがった。

   そんななかで、小さな国会の万年第2野党(党首)でソーリの宿敵、金美齢はある種のスジ論を展開。「投票行為がただでさえ軽佻浮薄になってる」こんな世の中で、これ以上、ただただ便利に若者迎合的にお膳立てしてやるのはいかがなものか。やたら投票率を上げても、いい加減な票が増えてクオリティが失われるだけ、というのだ。

「テレビ番組と政治を一緒にしないで」

   そこへピエロのように現れ出でたるは、自称チャラ男の慶。「コンビニの前で夢語るとかチョーやる」26歳のお笑い芸人は一度も投票に行ったことがないが、法案が成立した暁には「顔とか名前、特技で投票する」つもりだ。どうやら幼児的なおバカキャラよりは少し年上の、足りないローティーン風の喋りで、見る者の神経を逆なでする芸風らしい。

   こんな仕掛けを目の前にぶら下げられては、金も黙ってられない。「おもしろ半分に投票して、日本の政治がよくなると思うのか」「冗談じゃない。世も末ですよ」と唇をふるわせて叫ぶ。まあ、この一連の流れ自体、やや形骸化した番組の仕掛けとも言えなくもないところだ。

   さて、宿敵の金に対してソーリが言うことには「おもしろいの、いいじゃないか!」。これが真摯な表現者たるソーリの端的な見解である。

   この番組(太田総理)がいくら良質のテレビ番組であっても、視聴率が悪ければ打ち切りだ(これはソーリがたびたび口にする危惧である)。だから、おもしろいことをやりつつ、ちょっと真面目なこと言ってみたり、いわばアメとムチで視聴者を惹きつけようと努力している。あの慶ですら、そうだ。ソーリに言わせれば、政治はまだ真面目のほうに傾きすぎて、おもしろさの表現力(投票率をあげる努力)が足りないらしい。「政治家だって、(タレントと同じように)表現者だと思うんですが、どうでしょうか」。ソーリとしては珍しく丁寧な語尾で、問いかけるように結んだ。

   しかし、金は一向に動ぜず、「テレビ番組と政治を一緒にしないでほしい」と即座に反論。「テレビ番組はつぶれてもどうってことないが、国をつぶすわけにはいかない」。すると、ソーリも「政治だってどうってことねーよ!」といつものべらんめえ調で吐き捨てる。2人とも顔を紅潮させつつ、そっぽを向いたまま時間切れ引き分けへ。両者の間にはまたしても一点の妥協点も見いだされなかったのである(なお法案は可決された)。

ボンド柳生

太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中(日本テレビ系)

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