宮崎駿が語った 「不遇時代乗り切り方」

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   今回の「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、未公開トークスペシャルの第8弾。スタジオジブリ・宮崎駿監督、落語家・柳家小三治、日本代表競泳コーチ・平井伯昌の3人のスタジオトークの中から、放送されなかった部分が放送された。

   その中で面白かったのは、宮崎駿が語った「不遇の時代の乗り切り方」。

   「つまらない仕事で人に認められることですよ。つまらない仕事でも自分のアイデアをふんだんにつぎ込んで。僕よく言われました。そんなにアイデア出してたら枯れちゃうよ、って」。

   これは耳が痛い。たしかに、誰かから頼まれた重要じゃない仕事には手を抜くことがある。すごくいい考えやアイデアが頭にあっても、自分が乗り気じゃないから、それを隠してしまう。

   「(どんな小さな仕事でも)楽しみながらやりました。とんでもない失敗も何度もやりましたけど。知らん顔して(笑)。何度でもスタートは切れるし、運命が決まっているなんて嘘だと思います。その代わり、自分の自我を満足させる映画を作っちゃダメですね。人を楽しませようとして作んないと」

   宮崎が自分の作品の中で、満足していない作品があるのだという。その作品が、あの名作との誉れ高い「ルパン三世 カリオストロの城」。

   「どんな風にラストを締めくくるかって、最初からあったプランがあるんですよ。それがやりたさにA・B・C・Dってやってったら(ストーリーを進めていったら)、これ以上は枚数書けないって言われて突きつけられたんですよ。公開に間に合わないって」

   その結果、ストーリーを変更せざるを得なくなった。

   「スケジュールのために作り替えざるを得なかったんですよ。これはダメージが残るんですよね。ブレーキをかけなければいけなかったっていうのは、ものすごい挫折感でした」

   あの映画は、妥協を許さない宮崎が妥協して作った作品。だがあの映画の出来映えの高さはだれもが知っているところ。そこに宮崎の作品に対する並外れた思いをうかがうことができる。

慶応大学 がくちゃん

   *NHKプロフェッショナル 仕事の流儀(2008年11月11日放送)

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