被告人「出所後お礼参りするぞ!」 被害者は誰が守る?

印刷

   <テレビウォッチ>裁判の被害者や遺族が刑事裁判に出席し、被告人質問を行うことができる『被害者参加制度』(2009年12月施行)。この制度に伴う『2次被害』が現実性を帯びてきた。

一言で嫌な思いを…

   番組は、東京地裁で行われた傷害罪の初公判で被告が被害者に暴言を吐き逮捕された事件を取り上げたが、スタジオでは新制度に対する不安の声が噴出した。

   初公判は、渡部栄治被告(43)が昨08年11月、東京・世田谷の路上で占いをしていた女性の顔を殴って傷害を負わせた事件。

   被害者も出席した初公判で、渡部被告は、「2度と占いをさせないぞ、必ずぶっつぶしてやるからな。お前の顔を覚えているぞ!」と暴言を吐いた。

   さらに渡部被告は、「静かに!」と制した裁判官にも「似非裁判官が! 裁くのは神だけだ。懲役100年でもぶっつぶしてやる」と。

   裁判員制度を控えて被害者保護の姿勢を強く示す必要もあって、東京地検は渡部被告を証人威迫罪、脅迫罪の容疑で逮捕した。

   裁判官の経験もある八代英輝(弁護士)は「被告が暴言を吐くのはよくある。裁判官は心の準備をしているが、一般の人が『お礼まいりをするからな』と一言いわれたら証言できなくなる……」。

   この点、「今回のように法廷内での被告の発言が逮捕に結びついたのは画期的なことだ」と。

   しかし、これがもとで被告の逆恨みがさらに昂じることがないとは言えない。スタジオでは被告が出所した後のことに話が及んだ。

   司会の加藤浩次が「『覚えておけよ!』の一言で(被害者は)あと後まで嫌な思いしなければならないですね~」と。

   テリー伊藤が「被告が出所した後、警察は『出所しました』と言ってくれるんですか? 逆恨みされて、お礼まいりに来ても守ってくれるんですかね」と疑問を。

   これには八代も「出所については、求めに応じて対応することになっていますが、ただ保護するかどうか。事件性がないと警察はなかなか……」という。

   被害者や遺族の声を裁判に反映する新制度もいいが、中途半端ではかえってアダになる可能性も……

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter
コメント・口コミを投稿する
コメント・口コミを入力
ハンドルネーム
コメント・口コミ
   

※誹謗中傷や差別的発言、不愉快にさせるようなコメント・口コミは掲載しない場合があります。
コメント・口コミの掲載基準については、コメント・口コミに関する諸注意をご一読ください。

注目情報PR
追悼

お知らせ

J-CAST Blog 略して「Jブロ」
J-CASTがオススメするブログを紹介!
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中