2024年 5月 2日 (木)

自民党って人材難? 「ポスト麻生不在」で「余裕」の首相

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   <テレビウォッチ>「酩酊会見」のあげく「迷走辞任」へ。中川財務・金融相にとって2月17日は、朝の「続投表明」、昼に「後日辞任」、晩は「本日辞任」。それこそ酒でも飲みたくなる、内心忸怩たる思いの1日だったろう。

プラスになるのかどうか

   この迷走辞任劇を取り上げたスタジオでは、原因を「ズバり、麻生首相の判断ミス」(日テレ政治部記者の青山和弘)とし、ポスト麻生を巡って議論噴出した。

   番組はまず、その迷走ぶりを……

   麻生首相の「続投支持」(16日夜)と帰宅を出迎えた郁子夫人の「がんばれ~日本一」の声援に押されて、翌17日朝の中川大臣は閣議後の会見で「与えたれた仕事を一生懸命やっていくだけだ」と決意表明。

   しかし、民主党が参議院への問責決議案提出を決めたのを受けて、午後0時半に緊急記者会見。「09年度予算案、関連法案が衆議院通過したら、私のけじめとして直ちに辞表を提出したい」と、「後日辞任」を表明。

   ところが野党は、辞意を表明した大臣相手に審議には応じられないと、即刻辞任を要求し、野党各党が共同で問責決議案を参議院に提出した。で、中川大臣は夕方、首相官邸を訪れ「一身上の都合」で辞表を提出した。

   では迷走の原因は何か? 青山は「ズバリ、麻生総理の判断ミスと言わざるを得ない。薬の飲み過ぎなら体調の問題なので、(中川大臣を)を守りきれると判断した。世論の批判を甘く見た」と。

   その結果、逆に麻生首相自らダメージを深めた感じで、青山によると「自民党内は、麻生さんでは選挙は戦えないという声が大多数になっている」という。

   テリー伊藤が「支持率を今調査したら5~6%になっているはずですよ。麻生さんは自分から辞めるタイプでない。誰か辞めさせないと自民党は崩壊しますよ。『もう辞めたほうがいい』と、誰か(麻生さんに)スズをつける人が必要です」と。

   これに青山は「ポスト麻生がいないことが、麻生さんのいわば唯一のよりどころになっていて、まだ余裕が……」と、混迷政局の現状を解説した。

   しかし、衆院議員の江田けんじは次のように反論する。

   「後任は誰でもつくれる。麻生さん以外ならだれでもいい自民党の求心力はゼロに近づいており、総理大臣としてやろうとしても何も出来なくなる。『また総裁選か』と批判されるが、麻生さんが続投するよりはいい。結局、森さんか誰かがスズをつけに行って選挙やるしかない」

   こんどは司会の加藤が「それは世の中の人は皆分かっている。じゃー選挙にプラスになるのかどうかと……」と異論を。

   江田は「政権交代の流れが逆流することはないが、今の麻生さんで選挙やるよりはいい」のだという。

   そんな四面楚歌の麻生さんが訪米し、24日にはオバマ大統領と日米首脳会談に臨む……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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