田舎暮らしと東京生活の違いって? 老夫婦が浮き彫りにした「豊かさ」

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   <テレビウォッチ>NHKの特集ドラマ「お買い物」。ナレーションでもよく知られた久米明と渡辺美佐子が老夫婦役を演じた。昨2008年に第52回岸田國士戯曲賞を受賞した前田司郎が、初の本格テレビドラマ脚本に挑んだ、というのが売りだった。

   田舎暮らしのおじいちゃんのもとに、大好きだった中古カメラの見本市の案内が届く。以前持っていたが売ってしまったのだ。そこで見本市がある東京へ久しぶりに行きたくなる。おばあちゃんは最初反対するが、結局2人で行くことになる。女の子の孫が東京に居るので呼び出して一緒に行動する。そして2人は新婚旅行のことを思い出し、当時行った東京駅などを訪れる、とまあゆったりした展開だ。

   自分たち年寄りからすると、身につまされるというか、そうそう、あるある、という場面が多くてとても共感できた。もの忘れしたり、いろいろ失敗したりする訳だ、年を取ると。そうした場面が上手に描かれていた。老夫婦が自分たちで栽培しているキューリやカブで糠漬けつくってそれでご飯を食べてるような田舎暮らしと、賑やかな東京とを対比して、豊かさって何だろう、幸せとは、と肩肘張らず、自然体で問いかけてくるドラマだった。時間をどう使うのか、優雅な時間とは、といろいろ考えさせられた。とても目のつけ所がいいつくりだった。

   久米と渡辺の演技もとても良かった。まあ、若い人が見て楽しい、というものではなかったろうが、とてもきめ細かくつくられた作品だった。BANANAが担当した音楽の方も、音の挿入の仕方が面白いと思った。意表をつく新鮮さがあった。

      アレとソレ 田舎暮らしは 天国だ

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