30匹「放し飼い犬」が子供を襲う それでも飼い続ける「自由」

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   <テレビウォッチ>『がん探知犬』(3月3日)の次は、放し飼いの『迷惑犬』。小学校の通学路まで変更を余儀なくされた山口県田布施町。30匹の放し飼いの犬に困りはてている話を取り上げた。

周りの迷惑に…

   取材に訪れた田布施町ののどかな田園地帯。が、記者がある家の前に行くと一斉に吠えたてる犬たち。

   「26匹に一斉に吠えられてごらんなさい。うるさいなんてものじゃない」と近くの住人。他に子犬もいて、30匹程はいるという。

   それも飼い主の家を24時間出入り自由の放し飼い。自治会長によると「乾かしておいた運動靴を加えて持っていかれた。(近くの家を指差して)あの家なんか何度も被害にあっている」。

   それだけでも「被害甚大」なのだが、子供とみると犬たちが吠えながら追いかけてくるらしい。近所の小学生たちは「ボクも追いかけられたことがある。怖い」と訴えた。

   近くに小中学校があり、学校では飼い主の家の前の通学路を『危険箇所』に指定し、別な道を通学するよう保護者に呼び掛け、町にも改善を求めてきた。しかも、この「犬害」は十数年来続いているとか。

   田布施町では、放し飼いを禁止している県条例をもとに、飼い主に檻に入れて飼うとか係留するよう口頭や文書で求めてきたが、強制力がなく埒があかない。

   で、町では放し飼いの犬の「捕獲作戦」も断行した。2007年には34匹、08年は21匹を捕獲したが、飼い主がお金を払って連れ戻してしまったという。

   いったい飼い主は近所迷惑をどう考えているのか? 記者が飼い主に直撃インタビューした。

   「迷惑はかけていないと?」に「かけてないつもり」。「この鳴き声は?」にも「鳴きはせんよ、あんたがいるから鳴くんだ」。さらに「子供が咬まれたという話を聞きましたが?」にも「それ嘘じゃーろ」と取り付くシマがない。

   スタジオでは司会の加藤が「この飼い主は周りの迷惑に気付いていないですね~。1人で30匹飼うのは限界ですよ」と。

   東大教授のロバート・キャンベルは「飼い主は、犬が可愛いというより、世間との間にバリアーをつくっている感じがする。犬は10匹20匹だと主人が誰か分からなくなってきて、野犬化する。県条例で罰金を増やすなどすべきだ」と手厳しい。

   犬そのものの問題というより、飼い主の飼い方の問題。近所の主婦が「しゃべると普通のいいおじさん。近所なので『うるさい』とはいえず『にぎやかですね』というと、『うるさいじゃろ、ごめんね』」と。

   だからこそ手に余るのだろう……

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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