「部下育て」と「自分育て」 好奇心と自力解決の大切さ
誰かを育てることは難しいことなのだろうか。会社では部下を、家では子供を。そして自分自身も日々、色々な物を吸収しながら生きている。毎日が育ち、育てる日々だ。
今回の番組は、「『育て』の極意」スペシャル。「子育て」「部下育て」「自分育て」の3つがテーマ。過去に登場したプロ達の仕事術を振り返りながら、それは脳科学的にどういう意味を持つのかを検証する……というパターン。
結果をまとめると、このようになる。
1:全ては教えず
2:常に相手を観察
3:相手が何かに興味を抱いたら、出しゃばらず後ろから応援
4:ヒントは全力で与える
何かに疑問を感じることが好奇心で、その好奇心が自発性に繋がるのかもしれない。今回、番組を見ていて感じたことだ。大人も子供も関係なく、誰かを育てたいと思ったら、その人の自発性を伸ばさないといけない。もちろん自分自身の場合も同様だ。そのための方法が上記の1?4、という事。
人間は疑問を感じると、それを解決したいという欲求が生まれる。疑問が解決されると、すっきりする。それは脳の中にドーパミンが生成されるからだそうだ。疑問が深ければ深いほどその量は多く、また、人に教えてもらうよりも自力で解決した方がその発生量は多いという。茂木健一郎といえば「アハ体験」だが、きっとそれと同じ理屈のはず。
こう書けばなにやら怪しげに感じるが、ドーパミンが発生する喜びを知れば、人間は更にそれを望むようになる。この仕組みを上手く利用すれば、人間を伸ばすことができる。「アハ体験」を上手く日常に取り込むことこそ、人間を成長させるキーポイントだろう。
慶応大学 がくちゃん
*NHKプロフェッショナル 仕事の流儀(2009年3月31日放送)