2024年 4月 27日 (土)

男のロマンと離島暮らし 女性キャスターに分かるかなあ?

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   <テレビウォッチ> 長崎・五島列島のなかの小さな島、赤島。人口はいま8人、全員が男で65歳以上。ここを井口成人がルポした。

赤江:こういう限界集落も

   赤島は戦後、引揚者などが住んで100戸以上、460人がいたという。「小学校も100人くらいいた」。しかし、高度成長とともに、男たちは仕事を求めて島を離れ、女性もまた結婚で出て行った。

   いま、島には商店も病院も、水道すらない。残るは廃屋ばかり。井口がその一つに入ってみると、レンガを積み上げた風呂釜がある。木製の洗濯板はまだ使える状態。壁には色あせた原節子の写真。手提げ型の木の弁当箱……凍りついた昭和があった。

   いまいる8人はいずれも、ここで小中学校を終え、その後長崎その他で公務員、会社員などを勤め上げ、定年になったあと、再び戻ってきた人ばかりだ。妻子は「いってらっしゃい」と送り出してくれたそうだ。

   むろん単身だから、自炊生活。自治会も8人、消防団も8人でやる。雑草刈りの共同作業もある。先日、定額給付金が届いた。そうまでして、いったいなぜ?

   消防団長の東野満雄(67)は、「漁師になるのが夢だった」というのだ。

   その漁に井口が密着した。

   船は5トン程度か、五島列島の荒波に翻弄される。機械による巻き網で、あがってくるのは、見事な伊勢エビだった。豊穣の海は健在だった。「団長の目は少年のように輝いた」とナレーション。その団長は「この島は母親と同じと思っちょる。漁師の仕事ができるうちは無人島にしたくない」。

   自治会長の今村泰巳(69)も「欲得じゃない。ここで楽しんで島を少しでも良くしようと」という。「日本はこの島を必要としてるんじゃろか、と思うときがある。何もしてくれん」

   井口が島を去るとき、何人かが岸壁にきてくれた。

   人も祭りもにぎわいもいまは思い出の中にだけ。山間僻地から人が減り、都会だけが栄える――と、これが番組「シリーズ限界集落」のメッセージだ。しかし、この日のスタジオは雰囲気が違った。

   やくみつるが、「15少年漂流記みたいな、黄金伝説の成人版ですね」(笑い)

   井口は「女性の声がしないのが、こんなに寂しいものか(笑い)。メスは猫だけ」

   鳥越俊太郎は「人生の最終ショーだね。ワイルドに生きたいと」とニコニコしてる。男たちはみんなうれしそうだ。

   そこで赤江珠緒が、「こういう限界集落もあるんですねぇ」

   おいおい、きょうは男のロマンの話だよ。言葉の使い方が違う。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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