2024年 4月 27日 (土)

現代・ポストに「殴り込みのススメ」 4誌バトルで盛り上がれ

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   今週の週刊誌の話題は、鳩山民主党船出の行方と新型インフルエンザで持ちきり。ここでも、月曜発売の現代、ポストは、校了段階(木曜夜)では、鳩山か岡田か絞りきれず、「ポスト小沢で始まる『民主党分裂』」(現代)「『小沢闇将軍』と『降りない麻生太郎』に大連立構想の亡霊!」(ポスト)と、中途半端なタイトルと内容で、後れをとっている。

   老婆心ながら、両誌は、真剣に発売日の変更を考えたほうがいい。例えば、木曜日発売にして、文春、新潮に殴り込みをかけるのだ。同じ日に4誌も? と訝るかもしれないが、競合誌が増えることによって、読者の数も間違いなく増えるのだ。

鳩山新代表の「過去」

   これまで発売日を変更して失敗した雑誌は数多あるが、その多くが、競合誌がない水曜日に移したためだった。週刊誌読者の購買パターンは、週初めか週半ばなのだ。

   火曜日発売の「週刊朝日」は、自分のところで印刷している強味で、表紙を鳩山氏の写真にし、「民主党鳩山新代表誕生!」と謳っている。

   この中で、「緊急衆院選議席予測」を森田実氏と野上忠興氏にさせているのは、さすがだ。森田氏は自民党200、民主党215と読み、野上氏は、自民党187、民主党231と、民主党大勝と読んでいる。

   新代表が決まった直後の各新聞の世論調査でも、民主党は前回調査時よりも伸ばし、朝日新聞では、「麻生、鳩山、どちらが首相にふさわしいか」という問いに、麻生29%、鳩山は何と40%と、大きくリードしたのだ。

   では順風満帆の船出かというと、そこは週刊誌のこと、意地の悪い筆致でネチネチと鳩山氏の過去を暴き立てる。元民主党衆議院議員で鳩山氏の側近だった木下厚氏は、「人柄はとてもいいのですが、いかんせん決断力がない。(中略)政策について聞いても具体的な中身はない。当時から出てくる言葉は『友愛』ばかりでした」(文春)。過去に、幾たびかの愛人騒動もあったとして、「夫人の幸さん(65)とも、当初は不貞の関係にあった」(同)と、夫がいた幸さんを略奪して結婚したが、その時の尻ぬぐいを、母親にさせたと書いている。

新型インフル 経済への影響

   その夫人の幸さんも、そうとう風変わりな人のようだが、これは文春を読んでいただくとして、もう一方の、日本中を震撼させている新型インフルエンザのほうも、舛添厚労相が大騒ぎしているが、どれを読んでみても、どれほど危険なのか、なぜ高校生などの若い感染者が多いのか、いつ頃まで、この騒ぎは続くのかがよくわからない。

   だが、「弱毒性なのになぜ 国会にマスク14万2000枚、参院議員に『対策キット』」(文春)とあったり、私の知り合いの国立の医療センター医師から、最上階をすべて、新型インフルエンザの患者のために空けてあるということを聞くと、1918年から19年にかけて大流行した「スペインかぜ」(日本では2300万人以上が感染し、45万人が死亡した)の再来かと心配になり、先日、マスクを買い求めて映画館に入った。

   もっと心配なのは、景気への影響である。09年1~3月期の国内総生産(GDP)速報によると、物価変動の影響を除いた実質GDP(季節調整値)は、前期比4.0%減、年率換算で15.2%減となり、戦後最悪のマイナス成長となった。

   先行きへのビジョンのないバラマキ補正予算では、一時的な効果はあっても、長く続かないことは目に見えている。そこへ、この新型インフルエンザである。次の選挙では、世襲問題もあるが、どちらの政党が本気で景気対策をやってくれるのか。そこが焦点になる。

   今週の注目記事は文春の「幸福の科学『政界進出』大川隆法総裁アキれた『結党宣言』」。全世界で1000万人の信者を擁すると豪語している新興宗教団体が、教えを、日本国民・全世界に具体化するために政党を設立し、次の選挙に、全小選挙区に候補を立てるというのだ。目的は、現行憲法を改正することだというのだから、いろいろな意味で、注視しないわけにはいかない。 


元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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