「笑いもの」はどっちだ 「ガス」削減率巡りバトル
<テレビウォッチ>「25%減から4%増ってすごい隔たりがありますね~」。竹内香苗アナが自ら拾い読みした新聞記事に仰天した。
2020年までの温室効果ガス排出削減に向けた中間目標をどうするか。5月24日開かれた『地球温暖化問題に関する懇談会』(奥田碩座長)で、経済界と環境団体から出された中間目標策定に向けての主張の隔たりに仰天したのだ。
政府が検討している6案(1990年比4%増~25%減)を巡り、経済界は最も緩い「4%増案」を主張したのに対し、環境団体代表は最も厳しい「25%減案」を推したという。
司会のみのが「なんで足並みがそろわないんですか?」。
これに、この会議に出た国連環境計画F1特別顧問の末吉竹二郎が次のように解説した。
「二酸化炭素を減らすコストがかかると主張するのが経済界。そうはいっても将来を考えると、苦労はあっても早く温暖化を退治しようと環境重視を主張する側と意見が分かれてしまっている。
ボク自身はマイナス15%を主張しているんですが、どんどん二酸化炭素が増えており、このままでは子供や孫の時代にもっともっと大変なことになる」
この問題では先に斉藤環境相が、経済界の主張に対し「日本がそんな目標を出したら世界の笑いものになる」と批判。
これに電気事業連合会の森詳介会長(関西電力社長)が「(厳しい削減幅を選び)自虐的になる方が笑いものになる」とやり返した経緯がある。
「自虐的」を言うなら、温暖化を放置し地球をこれ以上痛めつけることのほうが最も自虐的と思うのだが......