2024年 4月 26日 (金)

台風吹けばアサリが助かる 「酒蒸し」がピンチ!

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   <テレビウォッチ>シリーズ「放っとけない」はアサリのお話。いまが最盛期のはずの有明海から消えたという。熊本・玉名の干潟を岡安弥生が訪ねた。潮が引いた後は、一面の緑が漁場を覆い尽くす。一見原っぱのようだが、これがアナアオサという海藻だ。

のりみたい

   3月頃から広がり始めて、長さ4キロ幅1キロに及ぶ。先週末からのべ979人で除去作業が行われたが、取り除いたあとはアサリの死骸がるいるい。海藻で窒息して全滅状態だ。

   すぐ北隣の荒尾市では、ホトトギスガイが急増して、一帯がヘドロ化。玉名同様アサリが激滅した。

   アサリの敵はまだいる。ナルトビエイはアサリを食い荒らすが、本来は九州一帯が生息地だったものが、水温の上昇で山口や近畿・和歌山にまで行動が広がって、被害がひろがっているという。山口・山陽小野田市では、食い荒らされて激減、休業に追い込まれている。

   アサリの生産量は、1983年16万トンをピークに減り続け、2005年には3万4000トンにまで落ちた。一方輸入は6-8万トンの多くが北朝鮮産だったが、 06年からの経済制裁でストップして、目下は半減状態。

   アナアオサとはどんなものか。水槽でスタジオに持ち込んだ。みのもんたが臭いを嗅いで「のりみたいだ」といったが、「これが食べられないんですよ」と岡安。

   で、異常繁殖の理由だが、有明海では本来アサリ、アナアオサ、ホトトギスガイがうまく共存していた。岡安が「ところが昨年、台風がこなかったんですよね」とお天気の根本美緒に。根本は、「有明海には昨年も一昨年も来なかった」。ために、バランスが崩れてしまったのだという。

   ナルトビエイはみりん焼きやふりかけで食べられるが、アナアオサだけはどうにもならないという。専門家によると、全国に広がる可能性がある、というからやっかいだ。

   岡安は、「除去作業は熊手の手作業なんですよ。ただ、台風が来てくれれば一気に解消できるかも」という。

   「アサリの酒蒸しが食べられなくなるかもしれない」とみの。

   酒蒸しなんかより、心配すべきは気象変動だろうに。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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