「地球消滅」忘れ泣けるエンタメ ニコラス・ケイジに酔う(ノウイング)

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(C)2009 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
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   <ノウイング>50年前、1人の少女がタイムカプセルの中に入れたもの。それは無数の数字がなにかの暗号のように記されている1枚の手紙だった。50年後、開かれたタイムカプセルから手紙を受け取った少年ケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)。彼の父親でMIT宇宙物理学者のジョン(ニコラス・ケイジ)は、暗号が未来に起こる惨事を予知しているものと知ってしまう。

   エンターテイメント映画にニコラス・ケイジあり! と感情をかきたてられる作品だ。灼熱の炎のまみれる世界に、派手なアクションとCG、先の見えないシナリオ。時々登場する得体の知れない不気味な金髪イケメン集団のお陰で、サスペンスの要素も満載である。

   しかし、中盤まで次にどうなるか観客の期待をひっぱってひっぱって、散々盛り上げた挙げ句、終盤からのくだりはあまりにも現実離れした設定。

   彼の主演してきた様々なアクション映画に比べて、ヒーロー性に欠けた分、最後にもうひと押し欲しいと考えてしまう映画であった。

   ただし、今回はただのアクション映画ではないことを伝えたい。この映画は親子の絆という深いテーマ性にとんでいる。ニコラス・ケイジ演じるジョンと、彼の愛する息子チャンドラー・カンタベリー演じるケイレブ。ジョンはケイレブを守るために、どんな過酷な選択もいとわない。それは自分の命すらさしだすほどに。家族を火事で失い、辛い思いをするケイレブに、どう接したらいいのか、映画の冒頭必死に苦悩するジョン。酒を飲みその不安定な心を支えるジョンの姿には心をうたれた。

   1人の父親としての顔を見せるニコラス・ケイジの演技にも注目していただきたい。

   ジョンが大学の講義中に放った「人生に意味も目的もない」という言葉。その深い意味に映画全体のテーマまで問うような気がする。ジョンは人類を救えるのか? そんな深いテーマより、ニコラス・ケイジが魅せる「泣ける」エンターテイメント映画という点には期待して見て欲しい。

PEKO

   オススメ度:☆☆☆

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日本ジャーナリスト専門学校
通称ジャナ専。東京都豊島区高田にあるマスコミの専門学校。1974年の開校以来、マスコミ各界へ多くの人材を供給し続けている。

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