「遭難」大雪山系いまも人気 再発防止の検証は?

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   <テレビウォッチ> 北海道大雪山系のトムラウシ山で悪天のなかツアーをしていた中高年グループが遭難、8人(全部で10人)が死んだ。季節は夏、快適なはずの登山がなぜ死にいたったのか。その様子を生存者から聞いた。

新聞紙を巻くだけで

   「朝ズバッ」のカメラが現地に入った。樹林帯を抜けると視界が開けるが、あいにくのガス。記者は「身を隠すところがありません」といった。違うだろう。いい眺めだということなのだよ。

   事故の後もこの山はいぜん人気という。人気は、眺めがいいからだ。天気の悪いときに歩くこととは、別の話。

   トムラウシのアミューズ・トラベルのツアーに参加した64歳の女性を岡安弥生が訪ねた。15年前から山登り、ツアーには今回1人で参加した。「北海道のへそトムラウシは大きな山。早く行かないと歳取りますから、この山は普通の体力じゃねぇ」という。

   一行はガイド3人を含む18人。7月16日5時30分に避難小屋を出発した。「寒かった。ブルブルではなくガチガチいうくらい」。さらに風速20メートルの強風。タオルに切れ目を入れて頭からかぶって、上にジャンパー、カッパを着た。このタオル1枚が生死を分けたのかもしれないという。

   通常3時間のコースを6時間かけて北沼分岐。10時30分ころ、ここで女性1人が動けなくなった。低体温症だった。他の参加者は吹きさらしのなか約 1時間半待機。すると奇声を上げる女性が出た。低体温症による錯乱らしい。

   65歳の男性は、「指示もせずに待たせるのは無責任。これは遭難だと、ガイドに救援を要請するよういったら、動ける人は出発」となった。

   女性1人とガイド(61)を残して出発したが、正午頃さらに5人が下山を断念、35歳のガイドがついてビバーク。残る11人に38歳のガイドがついて出発した。

   先の女性は「かなり早いペースで、後ろを振り向いたらだれもいなかった。待ちましょうといったら、知らせないといけないと」という。逆にガイドを励ましているうち、携帯に夫から電話が入った。これをみてガイドが初めて110番をといった。3時55分だった。遅すぎた。 ガイド1人と客7人が下山できなかった。なかには、アミューズ・トラベルの出した登頂証明書(そんなものがあるのか)が30枚を超える人もいた。「健脚で10時間という行程は長過ぎる。途中にもうひとつ山小屋を作らないと」という。

   みのもんたは、「ちゃんと検証しないといけない。どうやら人災だね」「新聞紙を巻くだけで違いますから」

   吉川美代子は、「北海道は緯度が高いから、本州の山より厳しい」と誰かの受け売り??

   ガイドの判断ミスは明らか。いつもいわれる「引き返す勇気」というやつだ。助かった人たちは、アルミ箔やフリースを着たり、絶えず物を口に入れ続けたという。最後に頼れるのは、自分だけ。これが山の掟。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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