品川祐 「成功は死ぬまで必死に生きるってこと」

   ＜テレビウォッチ＞お笑いコンビ・品川庄司の品川祐がブログで、「成功」についての考えを熱く語っている。

「『品川さんの成功の秘訣』みたいな本を書いてほしい、とよしもとの社員に言われました」

   仕事を選ばない品川は大体において、二つ返事で了承しているというが、こればかりは断ったという。その理由は「いや、いや、いや、だって、成功してないんだもん」。だから、その社員には「よしもとの力で冠番組でも持たせてくれたら書きますよ」と返すと、反応は苦笑い。しばらくは冠番組はないだろうということだけはわかった。

   もっとも、たとえ冠番組を持ったとしても、成功の秘訣なんて言えないだろう、という。それは「俺って成功してる」と思えることは一生、ないからだと考えている。あったとしても死後、生きていた頃を振り返れば感じるのかもしれない、とおどけてみせる。

   百歩譲って成功しているように見えたとしても、明日はわからない。大失敗が待っているとも限らない。そもそも、成功とはなんなのか。仕事なのか家族なのか、金なのか愛なのか――成功の定義はばらばらだろう。

「成功って本人の満足度でしょ。僕は、自分の好きな仕事して仲間がいて家庭があって幸せだけど全然満足してない」「やりたいことが山ほどあって時間なんかいくらあっても足りない」「成功の秘訣うんぬん語っている暇はない」

   だから、これで成功だと満足してしまった瞬間、終わってしまうものなのだ。「今の僕は途中経過に過ぎないです」と品川はいう。だが、さしあたりの心配は、「どうか、明日も失敗しませんように…」ということである。

「僕にとっての成功は死ぬまで必死に生きるってこと」「いつ死ぬか分からないけど成功か失敗かは死ぬ直前までわかりません」