「うつ病対策」と鳩山会見 「弱さ」は「強さ」?

印刷

   <テレビウォッチ>政権交代が実現し、新閣僚が発表された今週。新大臣が何を語るかが注目を集めた。深夜の記者会見をぼんやり見ていた時、ある人の言葉が脳裏をよぎった。

   「パーソナリティーが見えないと、魅力的な政治家とは言えない」

日本の政治家の演説は…

   これは同時通訳者として長年第一線で活躍し各国の歴代首脳、大統領の演説などを日本語で私たちに伝えた人の言葉だ。彼女は各国首脳の演説を日本語に置き換えながら、鳥肌が立つことがあったという。それは、国を救う立場になった某国副大統領の就任演説。彼は、国民に希望を抱かせ新政権を意識させるために、身内の話を国に置き換えた。当時、某国は経済疲弊や戦争参加により、世界のリーダーたる意義が国民の中で疑問視されていたのだが、彼は息子が事故から奇跡の生還を果たしたことを国になぞられ、我が国もかつての力を取り戻させる力があるのだと、国民を熱狂させた。彼女は訳しながら、彼の演説に外国人ながら惚れぼれしたという。

   歴史的な1日だと騒ぎたて政権交代した今、世界に日本の政治家の言葉を伝える立場として、日本の政治家の演説をどう思うか彼女に聞いてみた。

   彼女曰く、日本の政治家の演説でパーソナリティーを垣間見せるものはこれまでは聞いたことがないという。身内の話をしないことをよしとする日本の風土も起因しているが、国際舞台ではそれは通用しない。訳しながらも日本人の政治家は頼りない演説で物足りないと感じるそうだ。

   この話をある実業家にすると、パーソナリティーを見せられないような人間は、マシーンであって、人間じゃないよ……と言った。彼は、日本経済を動かす人物でありながら、ある限られた人には愚痴を言い、ストレスを小出しにし自分の弱さを言うようにしているという。そうでもしないと自分自身を見失い、己を認められない人間になってしまうからだという。

   自分を自分で認められない。

   その理由で苦しんでいる友人が私の回りで何人かいる。彼らはみな、医師によりうつ病と診断された。彼らの共通点、それは無理難題を突き付けられ、徹夜続きでハイプレッシャーに耐え、頭痛など体の信号も無視。その結果、パニック症候群や、自殺願望が強くなり、入院を勧められるほど重度のうつ病になったこと。私には、彼らがうつ病になったことが本当に信じられなかった。明るく豪快で、数々の企画を実現したり、契約を取り付け部下にも細やかなケアをしたりする人で信頼も厚かった。だが、電車にも乗れない、電話に出られない、メールも開けられない、人にも会えないという状況になり、薬の副作用も相まって現在苦しんでいる。口をそろえて彼らは言う。「まさかウツになるなんて……自分自身が1番驚き、この状況を受け入れられない」と。

   実力主義、競争社会の中で、人はどこかで弱さを見せないといつしか自分自身の戦いに負けてしまうのだろうか。案外、自分というものは、本人が思っているほど強い存在ではない。少しは愚痴を聞いてもらったりするなど、自分の弱さを見せることが必要なのかもしれない。その点では、新総理大臣は最初から温かく見守ってほしいと、弱気な姿勢だったと言えるのだろうか……

   それにしても、女性大臣が少ない中、女の立場としては彼女たちのファッションも気になる。なんであんなにテカテカしてたり透ける素材の洋服を着たがるのだろうか? あ、イヤリングがずれてて変な位置になってる! 誰か注意してあげてよ! など、雑念がふつふつと湧いてくる。

モジョっこ

  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter
コメント・口コミを投稿する
コメント・口コミを入力
ハンドルネーム
コメント・口コミ
   

※誹謗中傷や差別的発言、不愉快にさせるようなコメント・口コミは掲載しない場合があります。
コメント・口コミの掲載基準については、コメント・口コミに関する諸注意をご一読ください。

注目情報PR
追悼

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中