2024年 5月 6日 (月)

「公園の音」大人がぶち切れる その意外な解決策

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スケボーに「苦情なし」のワケ

   地域と共同で公園を運用しているところがあった。京都市南区の「火打形公園」のスケートボード場だ。多いときは日に100人近くのボーダーが、朝8時から21時まで滑る。大変な騒音だが、周辺28軒の民家から苦情は来ない。

   スケボー仲間のリーダーが、ルールを作って地域に申し入れたのだ。汚さない、時間を守る、ルールを破るものがいれば、閉鎖を受け入れると。他の公園からはすでに閉め出されていた。

   住民は初め反対だったが、挨拶をするようになり信頼関係ができ、今では共同で清掃作業をしたり、スケボー教室を開いたり。すると、音が気にならなくなった。「内容がわかっているからね」

   橋本教授は、「いい実例になっている。誠意を持って対応するのがなにより」という。アメリカでは、公的機関として、ボランティア調停員が当事者を徹底的に話し合わせて、解決策をみつける仕組みがあるそうだ。

   それも、調停案を出すのではなく、妥協でもない。あくまで当事者が納得するまで話を重ねるのだという。「時間がかかるが、日本では地域の作り直しが必要だ」と。

   当事者同士が話し合いで解決するには、地域社会への強い参加意識が必要だ。

   何でも「第三者機関」頼りの日本では、まだ無理か?

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2009年10月5日放送)
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