石川遼「驚異」の学習能力 試合中にも「進化」

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テレビウォッチ>今2009年のゴルフ「日本オープン」最終日(10月18日)は、今野康晴(36)、小田龍一(32)、石川遼(18)3人のプレーオフになった。結果はプロ9年目の小田が初優勝したのだが、なんといっても注目は、最年少の石川だった。

   すでに4勝をあげ、現在賞金ランキングのトップ。マスターズ、全英オープン、全米プロに招待され、先のプレジデンツカップにも、日本からただ1人出場した。試合ごとに急成長する、その秘密は何なのか。

楽しさからスタート

   身上は「攻めのゴルフ」だ。目の覚めるような長打、小ワザの冴え、バンカー、パットの巧さ。加えて果敢にバーディーをとりにいく強気。それが見せ場をつくり、優勝を際立たせる。日本オープンでも随所でそれをみせた。

   圧巻は3日目の6番ロングホール。第1打を池ポチャしながら、そこから林越えでピンそばに寄せ、ねじ込んでパーディーとした。そのまま勢いに乗って65 のコースレコードを出し、38位から一気に首位に躍り出たのだった。

   羽川豊プロは、「信じられない。恐さを知らない強さ」といった。当の石川は、「パーディーをとることでリズムが出る。中学くらいからずっとそうしてきた。その方が楽しいから。プロになってからは、それ以上にバーディーの大切さがわかった」という。

   ゲストは、アテネ五輪のアーチェリー銀メダリスト山本博。山本は、「若い頃は楽しさからスタートする。彼はそれが成功している。見ていて楽しそうでしょ。スポーツの原点は遊びなんですよ」といった。

   6歳でゴルフを始め、父勝美の厳しい指導で、小学生のころには1日1000球の打ち込みを課したが、弱音をはかなかったという。当時書いた目標が、「高3で日本オープン優勝、20歳でマスターズ優勝」。その高3で日本オープン優勝を争ったわけだ。

「いまのがんばりじゃダメだ」

   2年前、アマで初めて挑んだ日本オープンで、中嶋常幸プロとラウンドした。そこで「いまのがんばりじゃダメだと痛感した」という。その中嶋は、石川の「学習能力の高さ」を賞賛した。

   先のプレジデンツカップでは、タイガー・ウッズら世界のトップとプレーした。そこで、ウッズとタイミングが違うことに気づいたという。「この選手はこうだから、曲がらないんだとか、毎週、毎日が積み重ねです」と。驚いたことに、日本オープンのプレーの最中ですら、フォームの修正をやっていた。

国谷裕子が、「フォームの修正なんて、選手にとって恐くないんでしょうか」
山本は、「プロの感性はずっと研ぎすまされているから、みな修正していると思う。練習より試合の方がいいというのはわかる」
国谷「しかも学習能力が高い?」
山本「その学習の場が、世界のトッププロの中でしょう。自分より優れた選手とやることが1番なんです。わたしも初めてアメリカへ行ったときは、帰りたくないと思った」
国谷「石川選手は、さらに花開くでしょうか?」
山本「スポーツのすばらしさは、結果が保証されないことです。そこが夢の大きいところ。だからいつも夢を追っていてほしい」

   大丈夫、彼の夢はだれよりも大きい。それに、最終日のインで這い上がってくる強さがある。一流の証である。

ヤンヤン

   * NHKクローズアップ現代(2009年10月19日放送)

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