オバマの「チェンジ」 進んでる?頓挫した?
2009.11.12 18:35
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アフガン増派
一方、アフガニスタン問題。アフガニスタンの兵力を増強することで治安の安定をはかりたいとするオバマ大統領が就任早々の2月、米兵2万人規模の増派を表明した。しかし、勢いづいたタリバンの攻勢で米兵の死者は増えるばかり。いまだに大統領は増派の決断をできずにいる。
こうして9月末に行われたアンケート調査では、発足当初69%だったオバマ政権に対する支持率が50%にまで落ち込んだ。
では、『変革』を巡って国論が2分している現状をアメリカのジャーナリストはどう見ているのか。ハルペリン記者は次のように分析する。
「医療保険制度改革の問題が大きなダメージになっている。大胆な改革を期待していた人たちには、大統領は妥協し過ぎとみられ、反対派からは踏み込み過ぎとみられている。 アフガニスタン問題は、もともとの支持者の多くがアフガニスタンからの撤退を望んでいた。増派へ進むにつれ、そういうひとたちの支持が減っていった。一方、増派を受け入れやすい共和党の支持者は大統領の決断が遅すぎるとみている」
国谷キャスターが「オバマ大統領の最大の弱点はなんですか?」と。
ハルペリン記者は3つ挙げられると……
「ひとつは、共和党との関係。ふたつ目は、大統領が大事だと訴える課題について国民を十分納得させることができてないこと。最後は、課題を深く考えていることは伝わってくるが、本当に情熱を持っているのか国民には伝わっていない」
では今後のゆくえは?? にハルペリン記者は「仮に一部の人に不評であっても、これらが議会を通過すれば勢いを得ると思う。おそらく数週間後に決着するのでは……」とみている。
目を日本に転じると、政権3か月目で、早くも政権運営は何やらギクシャク……
モンブラン
*NHKクローズアップ現代(2009年11月11日放送)文
モンブラン