自前OSの実力 世界普及もくろむが…
<テレビウォッチ>ニコニコ動画などの動画投稿サイトには「つくってみた」系の動画が数多くアップされている。趣味の工作やペイント、ピタゴラスイッチ(装置)、改造車、料理などの作品をつくった過程を、制作者の熱意やこだわりたっぷりに解説してあるもので、目を見張るような映像も。
そんななかで、最近、当社調査員が注目したのがマイクロソフトのパソコンOS「Windows」に関する動画だった。先日、新式の「Windows7」が発売されて、話題になったばかりだが、この制作者はなんと自分で「Windows777」なるOSをつくってしまったのだという。
脱力系
なにしろ、新しく買うのもお金がかかるし、乗り換えも面倒。ということで、自分でWindowsをつくればいいのだと気がついたという。この斬新なアイデアが受けたのか、この動画「試作型 Windows777攻略」は、ニコ動でこれまでに40万回以上も再生された。
制作者は「全世界に普及されるのではないかと言われる」と投稿説明文に書くなど、777の出来栄えに自信満々な様子。もしかしてマイクロソフトのWindows7をしのぐ優秀なOSだったりするのだろうか。動画を再生すると、制作者の音声解説付きで、期待の新OSの操作、解説がはじまる。だが……様子がちょっと変だ。
Windows7より高速なはずの起動。777は7をリードして立ち上がりそうに見えたが、結局は起動できずに負けてしまう。ようやく立ち上がった画面は、Windows7の2代前の「WindowsXP」によく似ている。「CPUの性能をフルに使って計算します」という「電卓」もなんだか動きがおかしい。
「全体に劣化したように見られがちなんですが……」と制作者。「XPが発売されたときも2000のほうがいいという声があったし、VistaのときはXPのほうがいいとの声があった。そういったこともあるので仕方ないかな」と、ユーザーの「慣れの問題」だとしている。
どうにも見る者を脱力させてばかりのWindows777だが、その開発はまだ継続中とのこと。機能をさらに詳しく解説した続きも公開されている。
OP・コンチーネ