デザインに必要なのは愛情 売れる店舗はココが違う

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<テレビウォッチ> 人はどんなときにモノを買うのだろうか。もちろん、そのモノ自体に価値がないと人は買わない。

   しかし、そのモノの価値だけで売れる時代ではない。売り方が大切なのだ。モノと人の心を近づける工夫が必要だ。それがモノが持つストーリーであったり、作られる過程だったりといった、いわゆる「ブランド力」なのだと思う。ブランドを象徴する大切な要素―それは店舗デザインだ。

ニューヨークのユニクロも

   今回のプロフェッショナルは、インテリアデザイナーの片山正通。ヒステリックグラマーの店舗デザインや、ニューヨーク・ソーホーにあるユニクロの店舗デザインを手がけた。先週、筆者はニューヨークに行き実際に店舗を見る機会があったのだが、古いレンガ造りの建物にガラスをミックスさせた壁面が抜群の存在感を放っていた。

   インテリアデザイナーは制約だらけだ。建築家はある程度自由に空間設計ができる。しかしインテリアデザイナーは決められた空間の中でしか表現できない。柱が多かったり、空間が変則的だったり。片山はまず、人の流れとなる動線を決める。客を店の奥まで導くように商品やカウンターの位置を決める。

   どうせ店を開くなら、たくさん商品を並べたいと思うところだ。しかし片山は空間を贅沢に使う。客が店に入ったときの感じ方を大切にしている。ブランドを伝えるためのデザインとは。商品の魅力を引き出すデザインとは。

「なんとなく商品を作っているってことは、無いじゃないですか。思いがあってやっているわけですよね。それに対して表情をつけたりとか、輝かせてあげたりとか。僕らがやらないといけない、1番重要な事なんですよね」

   デザインに必要なのは愛情だ、と片山は言う。汚くても、愛情をかけて作った手作り品には力がある。美しさだけではなくて、どれだけ愛情が乗り移っているかが重要だという。誰よりも熱を帯び、それを持続できるか。一流クリエイターと凡百クリエイターの差は、ここから生じるのではないか。

慶応大学・がくちゃん

   *NHKプロフェッショナル 仕事の流儀(2009年11月24日放送)

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