加藤ローサの謎と丸見え 時系列パズルドラマの不思議

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<シスター>ストーリーの日付がめまぐるしく変わる。2009年10月だったのが、半年前にさかのぼったと思ったら、さらに07年10月にさかのぼり、また08年10月に戻り……というふうに行き来する。

   そして、登場人物それぞれの目線で話が展開するから、何ともややこしい。同じ出来事やシーンも、語り手となる人物によってまったく違ったものになる。つまり、時間と視点の両方の軸がバラバラにされて、かき混ぜられているのだ。これは実験ドラマなのか?

秘密の場所の秘密とは?

   番組ホームページを見ると、「ドラマをすべて録画し、シーンを時系列に並び替えて完成してみて下さい」だって。うわー、めんどくさ。

   まずは写真家・成瀬生馬(小澤征悦)の視点。恋人・祥子(紺野まひる)が踏切で死んで以来、悪夢にうなされ、シャッターを切ることができない。ある日、偶然、祥子の妹・由比(加藤ローサ)と出会って、その笑顔に救われる。

   第3者の目、つまり視聴者からすれば、どう見ても由比の近づき方は不自然だ。いくら写真を見てほしいからと言って、朝からいきなり男の部屋に押しかけるか? でも生馬は疑問もなく招じ入れる。

   かわいい顔で無邪気にこられると、男はひとたまりもないのねっ! 怒ったりすねたりの計算だって丸見えじゃないのっ! と、ここで場違いにも、つい昔の負けいくさを思い出してしまう。

   いかんいかん、気を取り直して、次は由比の幼なじみ・直太(山中圭)。由比は直太に手伝わせてまで策を弄し、生馬に近づいているのだ。直太は、由比が生馬に近づこうとしているのが心配でならない。「由比はオレが守る。生馬にはわたさない」と必死。

   「シスター」というタイトルからして、ただ仲の良い姉妹というだけでなく、何かウラがありそうだ。姉妹の母も踏切で死んでいるらしい。姉の死の真相は何なのか? 生馬が「オレが殺した」と言うのは本当なのか? 「秘密の場所」の「秘密」とは何なのか?

   最後のシーン。加藤ローサのあやしい表情のアップが気になる。前編・後編の2回完結。後編ではいよいよ由比の目でストーリーが話される。前編で展開するだけ展開した伏線がうまくつながり、パズルが解き明かされるのね。くれぐれも「あー、すっきりした」という気持ちになれるよう、しっかり結末をつけてもらいたい。<テレビウォッチ>

カモノ・ハシ

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