就活生、恐怖のドン底? 「口先面接」機械でバレる日

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<テレビウォッチ> あるビジネス誌で、大正時代の有識者が編纂した100年後の未来予想図の記事があった。2020年の日本を、大正時代のエリートたちは大胆に予測した。

   例えば、寿命が125歳になっている。対面電話が誕生する。人口減となる。バイオ技術が食糧難をなくす……など。

自分をよく見せる法

   実現しているものもあれば、荒唐無稽なものまでさまざま。記事では90年前の未来予想図から、現在の最新テクノロジーの最前線を紹介していた。

   さてと……では100年経っても変わらず使われているモノってなにか?

   ある番組の新年会で、アルバイトの女子大生が嘆いたことに、ヒントがあった。大学三年で就活まっただ中の彼女は、数十社のエントリーシートをどう書けばいいか、どう自分を1~2枚の紙にプレゼンすればいいのかと、悩んでいた。そうだ、履歴書だ。

   昔と今で質問内容は少々変われども、問われるのはセルフプロデュース力。自分の全てを、そしていかに自分が価値のある人間なのかを1~2枚の紙切れに書かなくてはならない。いつの時代も、そしてどの世代も、人は履歴書を書くのに手こずる。自分をよく見せる方法はないものかと。

恋愛テクのウソ

   恋愛も、自分をよく見せたい極みのひとつ。昨年に引き続き、今年も恋愛番組を手掛けているが、番組アドバイザーから世に溢れる恋愛マニュアル本に騙されるなと言われた。著者の多くが夜の世界で羽ばたいていたという経歴だが……

「銀座でNo.1だったらしいけど、これはウソだなって思えること書いてあったりすんだよね。そんな女の恋愛テクニックをみんな信用していいのかな」

   銀座経験が長かった彼女はそう指摘する。恋愛テクニックに信憑性を持たせるため多少脚色したと思われる『愛の履歴書』を披露している人が少なくないそうだ。どれほど愛されていたかは自己申告制であり、恋に盲目になっている読者たちは内情を知らないことが多いため盲点に気づきにくいと。

   人は自分をよく見せるために嘘をつく。そして時に企業は、履歴書と面接から選びに選んだ社員の不正により、大きな損失を被ることがある。しかし、これが近い将来終わりを告げる日が来るかもしれない。

   「ある番組で取材したんだけど」と先輩作家がこんな話をしてくれた。

   現在、脳のMRIを分析すると、その人の得手不得手や能力、生産性までわかる研究が進んでいるらしい。となると、脳を見ればその人の本当の実力が明確にわかり、嘘で固めた履歴書は必要がなくなるというワケ。企業は応募者から履歴書ではなくMRI画像を送ってもらえば、本当に欲しい人材を獲得できるようになる。現在も経済学と脳科学が融合したマーケティングが行われているが、はたして人事でも使われるようになるのだろうか。

   技術は進んだ。後は、倫理の問題だ。大正時代の識者はどう思うのだろうか。

モジョっこ

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