2024年 4月 27日 (土)

平沼新党と民主連立はリーチ? 新潮が指摘する「小沢の掌」

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   火曜日(4月6日)に、講談社の元『週刊現代』編集長で取締役の人間に会ったら、「現代すごいですよ! 編集長が代わって10万部伸びました」と意気軒昂だった。

   この時節、ご同慶の至りだが、部数増の理由は、ライバル・ポストの低迷と、毎号これでもかと大特集している高齢者向けセックス特集が主な要因だと、私は思う。厳しいようだが、現代ならではの斬新な新企画を生み出すために、いっそうの奮起を期待したい。

参院選候補予定者にスキャンダル

   与謝野馨議員が自民党を離党して、平沼議員らと新党「たちあがれ日本」を立ち上げたが、党名も含めて評判がすこぶる悪い。「ある世論調査では、この新党に期待しないと答えた人は66%にも上る」(新潮)

   「敬老会」(東国原宮崎県知事)、「家出老人」(渡部恒三氏)。おかしかったのは、「みんなの党」渡辺喜美。彼は党名を聞いて「立ち枯れ?ニッポン」。さんざんである。

   なぜ今頃、敬老の集いを始めたのかしらと、素朴な疑問に新潮が答えてくれている。「老害」とまでいわれる読売新聞の渡辺恒雄主筆が相談にのり、与謝野氏の囲碁仲間、小沢一郎幹事長が裏で仰天のシナリオを描いているというのだ。

   それは、参議院選挙後に、民主党が過半数とれなかった場合は、この新党と連合を組む。そのために与謝野を離党させたのだと大胆な推測をする。

「園田も、鳩山や菅をはじめ、旧さきがけの『民主七奉行』らと今でも親交がある。(中略)みんなの党の渡辺喜美や江田憲司らとは違い、民主とのパイプは断然太いのです」(事情通・新潮)

   「すべては大幹事長の掌で進み行く茶番」だと、一刀両断。

   泣きっ面に蜂の自民党に、さらに悪い知らせがフラッシュから届いた。秋田選挙区から参議院選に出馬表明した元近鉄・巨人の名選手「男・石井浩郎(45)」にスキャンダルが勃発した。

   フラッシュによれば、歌手の岡村孝子と結婚して1女をもうけたが、2003年に離婚。その後は、「もつ鍋屋」や「地鶏料理店」などを経営し、知名度と経営手腕が買われて、自民党から出馬要請を受け、「救世主」として期待されていたのだそうだ。

   だが、選手を引退した06年8月に、11歳年下の女性と再婚したが、その彼女とも、石井のDV(家庭内暴力)のために別居状態なのだという。

「結婚してから豹変したようです。壁に突き飛ばされたり、首を絞められたり…。彼女は辛かったと思います。結婚生活は表向きは3年半ほどですが、実際は1年も持たずに別居生活に入っていたといいます」(彼女の知人・フラッシュ)

   フラッシュの直撃取材に、彼女は「時期がきたらお話しします」と答え、石井は弁護士を通して「家庭内暴力に関しては明確に否定します」とコメントしているが、別居に関しては「コメントいたしません」と、否定していないところを見ると、破局へ向けて動き出していることはたしかなようだ。石井は、この人生最大のピンチをチャンスに変えることができるだろうか。

中国の死刑事情

   中国で、日中国交回復以来初めて、日本人死刑囚の死刑が執行されたことが話題になっているが、新潮は、「本誌インタビューに応じていた 中国『日本人死刑第一号』のピカレスク一代」を掲載している。

   時期はちと古く、03年3月だが、その男、武田輝夫(67歳)は、編集部に電話をかけてきて、インタビュー要請をしたというのだ。

   02年、夏から秋にかけて、武田は中国人ら約30人を従えて、全国で数億円を強奪したとして逮捕状を出されたが、すぐに武田たちは中国に高飛びした。

   インタビューは、上海から福建省の福州へ向かう寝台列車でだった。自分の「ワル」だった人生を振り返り、「刑務所に入っては出ての繰り返し。刑務所生活が長くなれば、更正するどころか、犯罪者同士で知恵を授け合って、たいていは悪事に長けていくものなんです」と語っている。取材中は、日本から呼び寄せたボディーガードが付き添っていたが、それに、「あれは持ってきたのか」と尋ねる。それは覚せい剤ならぬ永谷園の「お茶づけ海苔」だった。いつか日本へ帰りたいとの望郷の念断ちがたかったらしい。

   それから1年3か月後に武田は、逃亡先のホテルで、3.1キロもの覚せい剤を所持していたところを中国当局に拘束される。07年8月に死刑が確定。

   文春によれば、中国でも公開処刑は珍しくなり、今はこうするという。

「死刑囚は執行ベッドの上で固定され、左腕の血管に注射針を刺され、黒い布を載せられる。強い麻酔薬と呼吸抑制剤を透明の管を通じて死刑囚の体に流し込む。心拍と脈拍が停止したら、医師が検査して死亡を宣告する。計百二十秒で執行が終わる」(ジャーナリスト城山秀巳氏)

   武田の下にいた赤野光信死刑囚が6日に、初めて死刑執行され、この武田ら3人も、9日には処刑されるだろうと報じられている。

   他の今週のお奨め記事は、かつては「がんばれタブチクン」という人気マンガにもなった元阪神の名選手、田淵と17年もの愛人関係だった女性が告白している「ミスタータイガース田淵幸一『愛人とキス写真』『200枚のラブレター』一挙公開」(ポスト)。セックス依存症で注目を集めるタイガー・ウッズが、マスターズに出ると大きな話題だが、出場よりも依存症治療を優先させなさいと叱る「タイガー・ウッズ『禁断のチョーお下劣セックス・インタビュー』」(文春)。中曽根康弘大勲位をホストに起用して、業界からは首を傾げられている毎日だが、今回の渡部恒三元衆院副議長との「小沢一郎談義」はおもしろい。「渡部:鳩山は小沢君の応援で党代表になったから、姑に仕える頼りない嫁のように見られているけれど、もう小沢離れするときだ」

   「中曽根:田中君(角栄元総理=筆者注)と小沢君とではスケールが違うね。田中君のほうが大きい。外国人まで抱擁して、言動や気迫で大物だと感じさせる資質がありました」

   しかし、この大勲位、問題になっている日米の核密約については、「はっきり覚えてない」とボケを決め込むなど、たいした斑呆けぶりも発揮している。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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