10年ぶり公開のキリスト「聖骸布」本物?スタジオで謎解き

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   処刑直後のキリストの遺体を包んだという『聖骸布』がいま、イタリア北部のトリノ大聖堂で10年ぶりに公開され、世界の注目を集めている。本当に『キリストの遺体の跡』なのかと、画家で作家の若一光司の『世界びっくりニュースウオッチ』で取り上げた。

身長181センチ、血液型AB

   「聖骸布」は100年間で公開されたのはわずか6回しかない。ローマ法王のベネディクト16世も今月2日にトリノ大聖堂を訪れ、祈りをあげたという。ナゾの一つは、なぜ布にキリストの遺体の跡らしきものが残されているかということ。『聖骸布』は縦4.36m、横1.1mの亜麻布(リンネル)製。この布を縦に二つ折りし遺体を包んだという。

   スタジオにはキリストらしき遺体の跡をそっくり模した実物大の布と、この布に残った跡を鮮明にさせた写真が持ち込まれ、それをもとに若一がナゾについて説明した。

   それによると、はっきりと人の姿の輪郭が見て取れる。顔には面長で髭があり、頭や左わき腹、手首、足などに血痕らしき跡が残っている。一方、背中部分の布には無数の傷跡のようなものがあり、鞭に打たれた跡だという。

   この血痕を科学的に分析したところ、やはり血液でAB型ということが分かっている。身長は181cm、体重は77キロ程度と推定されている。

   では、なぜ布に遺体全体の跡が残ったのか。テキサス大の研究者によると、顔料や染料によって描かれたものではなく、「死後の遺体に繁殖するバクテリアによってつくられた」とか。

   しかし、本当にキリストの遺体を包んだ布かどうかは、真偽をめぐって科学的論争が続けられている最中だ。ローマ法王庁も真偽の判断はしていないのだが、ベネディクト16世は今回この布を見て次のように語ったという。

「血で描かれた聖像だ。鞭打たれ、はりつけられ、わき腹を負傷した者の血だ。この聖骸布の特徴は、キリストに関する聖書の記述と完全に一致する」

   どうやら法王は本物と判断したようだが、今月23日まで公開しているので、自分の目で確かめたい人はぜひ……。

文   モンブラン
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