2018年 7月 18日 (水)

悲惨な過去と素敵な今…「ギャップ」強調してもちっとも魔女に見えない安直な再現ドラマ

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<魔女たちの22時(日本テレビ系火曜夜)>この番組だけの話ではないが、「再現ドラマ」のVTRをスタジオで流し、それにゲストが感想をしゃべるという作り方をそろそろやめにしてはどうだろうか。どんなに忠実に再現しても、やはり制作サイドが狙った方向でのつぎはぎ、誇張にならざるを得ないし、本人が自分の言葉で語るわけではないから、やはり虚構ということになってしまう。さらに、それをスタジオのゲストが、再現ドラマを「現実」という前提で、これまた番組のコンセプトに沿って大げさに驚いたり、ほめたり、けなしたりというのは、虚構に虚構を重ねることになりはしまいか。もちろんテレビそのものが虚構なんだという考え方もあるだろうが、はじめから「つくりものでいいんだ」と考えてしまうのはマズイんじゃないか。

山口達也のMCがもたいない

   「魔女たち~」の番組キーワードは「ギャップ」。さまざまなコンプレックス、つらい失恋、人に言えない境遇を抱えた女性たちが登場して、それを克服して「こんな素敵ないまの自分がある」という構成になっていて、つまりギャップが大きいほど番組は盛り上がるという仕掛けだ。テーマとされるのは恋愛、美容、ファッション、お金、子育て、アンチエイジング、ダイエット……などなど。

   私が見た週は「おデブが原因で仕事をクビになるほどだったのに」「顔がキモいと壮絶なイジメにあっていたのに」というような女性の再現ドラマが、氏素性と顔を隠したまま流され、最後に本人がプロが施したメーク、スタイリストが選んだであろうきらびやかなドレス姿で現れて、MCの久本雅美や「スペシャリスト集団」と称するIKKOや杉本彩、はるな愛、辻希美らが「きれ~い」「かわいい」などと褒めちぎるのである。再現ドラマのストーリーが悲惨なほど、そして登場した本人が華やかなほどドラマチックな展開になって、スタジオは「感動の涙」に包まれるというわけである。

   メインのMCに人気者の山口達也(TOKIO)を起用しているのに、登場した本人はほとんどしゃべらないし、山口も感想を言うだけであまり質問はしない。下手にしゃべられると、せっかくきれいに上品に見せているのに、地が出てしまうと恐れているのだろうか。女性への応援番組といえなくもないが、大化けしたから魔女、大半が再現ドラマで構成という安直さが気になって仕方がない。

   もうひとつ気になったのは、どこまでが番組本編で、どこからがCMなのかよくわからないことだ。テレビショッピングではないのだから、そのへんのメリハリももっとはっきりすべきじゃないだろうか。

      魔女たちは  他人の不幸が  メシのタネ
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