坂は奥が深い!オンナの子がたった数十秒駆け登るだけなのに、いろいろ考えてしまう
<全力坂(テレビ朝日系25:15~>東京には600以上も坂がある。たまに雑誌の特集で見かけたり、タモリも坂好きだったりして(坂について本を出してるくらい)、けっこう坂って奥深い!?
最後の「ハアハア」が見どころ?
平日深夜にほぼ毎日放送しているこの番組。6分間、しかも間にCMが入って実質数十秒くらい。深夜における数十秒間なんて、朝に比べてほんとにあっという間。ものすっごく短いのに、なぜか気になるんだよなぁ。
女の子のスニーカーが映し出され、「○○にある××坂。この坂もまた、実に走りたくなる坂である」というナレーションとともに、女の子が坂を全力疾走。最後に、女の子が止まったところで顔のアップが映し出されて終わり――という、パッと見なんでもないような番組。ちなみに筆者が見た回は、川崎市にある堂脇坂であった。
売り出し中の女性タレントが走ることも多く、スザンヌや森三中が走ったこともある。だれが走るかは予告がないので、もしかしたら今日は有名どころが走るかも……なんて期待もある。
しかし、この番組の神髄は「素人っぽい女の子の走り」と「最後のハアハアした息切れ」だと思う。最後まで見ないと、女の子がどんな顔をしているのかわからないだけでなく、「ハア、ハア……」が坂の勾配のきつい緩いのバロメーターになっているからだ。この息切れを見たくて番組見てる人、いるんだろうな。けっこうマニアックというか、変態趣味をにおわせているような……。かくいう筆者も、この番組を見るために家から駅までを全力疾走した経験あり。坂を走るというさわやかな行為との相乗効果で、深夜になんともいえない空間を生み出している。吹越満のナレーションも、味。
てらっち