人気エッセーのドラマ化だけど、狙いは日本語のお勉強番組?

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<日本人の知らない日本語(日本テレビ系木曜夜11時58分~)>おそらく多くの人がこの番組名を聞いたことがあるかと思う。そう、ベストセラーとなった海野凪子著の同名エッセイをドラマ化したものである。エッセイが売れに売れただけあって、視聴者の期待値も比較的高かっただろう。

   高校教師にあこがれながらも、夢を叶えられずにいる嘉納ハルコが、恩師から「3か月つとめれば高校教師の仕事を紹介してやる」と言われて言った先が、外国人生徒ばっかりの日本語学校。ここで奇妙な日本語に悪戦苦闘というお話である。

「ストロー1個」「ヘビ1本」

   第1話を見てみた。ひとつの話に何点かの間違った日本語の用法や日本人でも知らないような日本語が盛り込まれている。私も「なるほど」などと思いながら見ていた。

   たとえば、「ストロー1個」というロシア人女性に、「細長いものは1本」と教えるハルコ。「では、ヘビも1本か」と聞く中国人。ハルコは「生物か無生物かで数え方が違い、同じ動物でも大きさでも変わる。ヘビは1匹、象は1頭」と説明する。

   ウン、なるほど……。でも、制作サイドはこの番組をどのように見てもらいたいのだろうか。それが今ひとつわからない。逆に言うと、この番組は見る人によって大きく印象が変わるかと考えられる。どの番組にもそういった部分はあるだろうが、とりわけその印象の振り幅がかなり大きいと思う。

   私はNHK教育テレビの番組のようなものなっていく印象を受けた。教育的要素が中心にあって、ドラマはいわば補助的な存在といった感じである。そういう意味では、ドラマとしては今ひとつピンとはこない。やはり40分間で両方の要素を十分に示すことは難しいのだろうか。

   年齢や性別、国籍など基本的属性によっても見方は大きく変わって来そうだ。深夜枠で放送する意味もよくわからないが、ぜひ1度ご覧になっていただきたい。あなたはこれをドラマとしてとるか、教育番組としてとるか、はたまたまったく違う印象を受けるのか、確かめていただきたい。

                                

YUKK

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