椎名桔平、生瀬勝久、吉沢悠の「踊るお医者さん」楽しみ!

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<GM~踊れドクター(TBS系日曜9時)>東山紀之はじつはロボットだ――これ、ここだけの話ね。あくまでも整った無表情な顔、機械的なまでに高い運動能力、なんのドラマに出ても自分だけのカプセルに入ったまま、どこか浮いている感じ……。それがドラマに独特の魅力をもたらすんだけど。

   そんなヒガシの特徴がうまく生かされている。脚本は「コード・ブルー」を書いた林宏司だが、緊迫感にあふれた「コード・ブルー」とはまた違った面白さの医療ドラマとなった。

一見ユルいけど、病名特定は本格的

   アメリカで総合診療のスーパードクターだった後藤英雄(東山紀之)、ドクター・コトーならぬドクター・ゴトーは、本来、医者ではなくダンサー志望。総合診療科(General Medicine)というのは、「病院でどこの科に行ったらよいかわからない患者や、原因不明の患者を総合的に診るところ」だそうだ。考えてみれば、どこが悪いかわからないから医者に行って診てもらうんだから、こういう科があって当たり前よね。まあ、患者側が、近所の開業医に行かないで、何でもかんでもいきなり総合病院に行くようになったせいだとも言えるけど。

   さて、この総合診療科医をめざし、研修医・桃子(多部未華子)が張り切ってやってきた病院の総合診療科(ソウシン)は、落ちこぼれ医師の吹き溜まりで、みんなやる気なし。院長(大和田伸也)や事務長(八嶋智人)はリストラしてやろうと狙っている。

   危機感を感じた桃子は、落ちこぼれたちを「じつは挫折した元ダンサー」だと後藤をだまして、引っ張ってくる。後藤が本気でダンス・グループの結成を夢見るズレまくりぶりが、とってもおかしい。

   設定は奇想天外で、一見ユルいが、患者の病名を特定してゆく過程は専門用語いっぱい、本格的だ。対人恐怖症のオタク医師(吉沢悠)が黙ってノートに書き上げる病名を次々に検証し、行き詰まった……と見えたところで、後藤の名推理が炸裂。考えながら、いつの間にかムーンウォーク、答えが見つかると「ファイアー!(昔、どこかで聞いたぞ)」と叫んで華麗なターン。医療ものというと、とかく深刻になりがちだが、たまにはこういうのがあってもいい。

   「踊れドクター」というからには、落ちこぼれ医師たち――椎名桔平、生瀬勝久、小池栄子、吉沢悠――もいずれ踊るようになるのだろう。めずらしくダメ男を演じている椎名桔平がどんなダンサーになるか、ちょっと楽しみだ。

カモノ・ハシ

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