広島平和式典16・5%の高視聴でも、中継打ち切りに苦情・批判

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   テレビ関係者の間で、8月6日(2010年)にNHKが中継放送した「広島平和記念式典」の視聴率がちょっとした話題になっている。ここ数年は8~11%台だったが、今年は16・5%と週間視聴率ランキングでも4位になったからだ。国連事務総長や駐日アメリカ大使らが初めて参列したことが大きいが、放送時間も影響した。

   式典中継は8時からで、通常だと連続ドラマ「ゲゲゲの女房」の放送時間帯。視聴率20%を超える「ゲゲゲ」を見るつもりでチャンネルを合わせた視聴者が、そのまま式典中継を見たケースも多かったようだ。

   注目された今年の式典だけに、菅直人首相のあいさつが終わった8時38分に、鳥取をのぞく中国地方以外の中継を終了して、「ゲゲゲの女房」に切り替えたことへの苦情も多かった。潘基文事務総長のあいさつを含め「最後まで中継してほしかった」という電話が、当日の昼までに100件ほどあったという。朝日新聞の投書欄「声」にも、「NHKはどのような判断でドラマに切り替えたのでしょうか。せめて、事務総長のあいさつまで中継できなかったのでしょうか」という投書が載った(8月10日付)。

   NHKはほぼ8時35分までの放送は例年通り説明しているが、今年は潘基文事務総長の発言がもっとも注目されていたのだから、そのスピーチまで放送拡大するのがむしろ放送局としての常識的判断なんじゃないだろうか。民放関係者はこんな声も出ている。

   「視聴率トップの『ゲゲゲ』をあんまり後ろにズラすと、『仕事に出かける前に見られなかった』という苦情が来るのを恐れたんじゃないの。1日ぐらいお休みにしてもよかったのにね」

   平和記念式典は佐藤首相が首相として初めて出席した1971年に視聴率44%を記録するなど、この種の中継放送では非常に視聴率が高い。かつては、日本テレビなど民放も朝のワイドショーで、キャスターが広島入りして中継したこともあった。(テレビウォッチ編集局)

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