2018年 7月 20日 (金)

「沢口靖子」「京都」「地味な真面目さ」で11年続く人気

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   <科捜研の女(テレビ朝日系木曜午後8時)>1999年が番組スタートというから11年目、いま放送されているのは第10シリーズで、それでも飽きられず先週の視聴率は14・0%、ドラマ部門で常に上位に入っているのですからたいしたものです。根強い人気の秘密は3つあります。「沢口靖子」「京都」「落ち着いた真面目さ」です。

江戸時代劇のような味わい魅力

   なによりも主役の沢口靖子がいつまでも年とらないできれいですよね。しかし、科学オタクだった若いころとは違って、犯罪者の心のヒダにまで思いを寄せるヒューマンな「科捜研・法医学研究員」に成長して、ちゃんと大人の女を演じている。とても魅力的だと思います。

   話はちょっとそれてしまうのですが、20年以上前にフジテレビ30周年記念ドラマ「さよなら李香蘭」のロケで沢口と中国に行っていたとき、「天安門事件」に遭遇してロケを中止して帰ってきたことがあったんです。そのときも、沢口は最後まで気丈でしたね。そんな私事は別にしても、「科捜研の女」で頑張っていることはだれもが認めるところじゃないでしょうか。

   京都が舞台というのも、このドラマを魅力的にしています。登場人物が呉服屋だったり、老舗の料理屋さんだったり、お坊さんだったりと、京都らしい風景と雰囲気がうまく取り入れられていて、東京や大阪の警察もののように殺伐としたところがないんです。

   そして、京都が舞台だからストーリー展開が落ち着いている。悪くいえば、話はオーソドックスな謎解きで、地味で暗いんですが、それが決して背伸びしない真面目な好印象になっている。8月5日の放送では定年間近の刑事役で古谷一行が出演していましたが、さすがに重厚感を感じさせました。

   このドラマのリズムは江戸時代劇の捕物帳のような味わいになっていて、それが見る人に安心感を与えて安定した人気につながっているというわけです。テレビ朝日と東映が組むとしっかりしたものをつくるようになりました。

      さりげなき  京の疎水に  和まされ

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