根津甚八「昔のような演技できない。もう俳優には戻らない」

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   2004年に交通死亡事故を起こして被害者の葬儀に出て以来、表舞台から姿を消していた俳優の根津甚八(62)が、「スパモニ」に手紙を寄せた。「もう俳優には戻らない。別の生き方、脚本とか演出へ」とあった。

   この7月、一部報道では「引退」「車イス生活になる」と報じられていた。外出は車イスだが家の中では歩いていると手紙では書いていて、表舞台に立たないのは、もう昔のような演技ができないからだという。

   1969年代の末、新宿・花園神社の赤テントから彗星のごとく現れ、独特の存在感が売りだったが、93年にドラマの撮影中に落馬して腰椎を損傷していた。2001年に「ものがダブって見える」ようになり、手術で治ったが、後遺症で目の形が変わった。そのため、テレビ出演でもサングラスをかけたまま。その後も目の手術を繰り返した。

自分なりに納得

   そんな中での交通事故。病院まで被害者に付き添って、葬儀には夫妻で出た。これを機に姿をみせなくなったが、翌年に椎間板ヘルニアの手術をして、鬱状態になっていたのだという。

それでもやるという選択も

   根津のこれまでをまとめた「根津甚八」を今月出版するが、これが俳優としての最後の仕事となるという。この間の事情を、芸能コメンテーターのみといせいこが夫人の仁香さん(47)に聞いた。94年に結婚した仁香さんは、若い頃の根津甚八を知らない。資料を集めなどでは、動けない根津に代わって走り回り、本人からも直接取材をしてまとめたものだ。

   執筆の過程で、過去の映像、画像を見直しもした。そこであらためて根津が「もう こういう演技はできない」「いまの自分にはもう俳優はない」と思い定めたのだという。「ある日を境に、どんどんすっきりする日が続いて」 と仁香さんはいう。

   番組への手紙には、「振り返って自分なりに納得できたように思います。まっすぐ前を見て、自分の出来ることを精一杯していきたいと、いまは思っています」とあった。

   作家の吉永みち子が「それでもやるという選択もあったと思うが、もうこのまま見られないのかと思うと寂しい」

   俳優の松尾貴史が「ダンディーな方というのは、役を降りてもそれを保っている。きっと自分にも厳しい方。私みたいにハードルを下げることしか考えてない人間からすると、頭の下がるような」と言ったが、ちょっと皮肉にも聞こえる。

   コメンテーターの鳥越俊太郎「オードリー・ヘップバーンは年を取ってからも国連の仕事をしていた。女優さんでもこういう生き方もあると感銘したことがある」

   赤江珠緒キャスター「いますごく深い修行をされてるような……」

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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