風吹ジュン「興味なさそうなナレーション」じゃ街歩きも疲れる

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<世界ふれあい街歩き(NHK金曜午後10時)>世界のいろいろな街をステディカムで撮影し、映像に俳優さんたちのナレーションを重ねて、見ている人が自分が散歩している気分にさせてくれる番組です。街紀行なのですが、映像は旅人の視線で収録されていて、ナレータ―の俳優さんの姿も登場しません。言うなれば一人称の旅番組といったところでしょうかね。

   収録はコーディネーターが現地語で会話しながら進み、あとからコーディネーターの音声を消して俳優さんの語りに差し替えるわけですから、作業としては大変です。それだけに「語り」が番組を大きく左右するのですが……。

一人称の旅番組

   最近は海外旅行に出かけても、名所旧跡を駆け足で回るのではなく、ひとつの街に滞在して人々の日常生活に触れる旅が人気のようですが、この番組はまさにそんな旅をしているわけです。

   10月8日(2010年)の放送は中国・雲南省のミャンマー国境に近い大理という街でした。その名の通り、大理石の名産地です。住んでいるのは漢民族でなく、ぺー族。文化も生活も中国都市部とはまったく違います。それが面白そうだと見たのですが、ナレーションの風吹ジュンがどうもいただけませんでした。

   風吹の語りは温かさを感じさせるのですが、この街に対する想像力が不足しているというか、思い入れがないというか、ひたすら下向いて台本読んで演じてるという感じなんですね。臨場感がなく、それをなんとかカバーしようとするためか、学芸会みたいなヘタな芝居をしてしまうんです。果物屋の店先の映像に「ヘーッ、おいしそう」というようなナレーションがかぶさるのですが、大げさなだけで感情がこもっていないから、ちっともおいしそうに見えない。かえってシラけてしまう。

   中国もこの辺まで来ると、これが同じ中国なのかというほど違うおもしろさがあるのに、それが引き出せないんですね。風吹は異文化に興味がないのかもしれません。もっとも、台本の出来もよくなくて、やたらに体言止めが続くのです。これじゃあ、普通にしゃべっているようなナレーションにはなりません。

   ナレーションが気になり出すと、こういう番組は見続けるのがツライ。矢崎滋なんかの語りはやっぱりうまいですよ。DVD化もされているようですから、旅行に出かける前にこの番組で『予習』しておくというのもいいかもしれませんよね。

      ジュンちゃんの 笑顔に欲しい 好奇心

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