障害者による障害者のためだけじゃないバラエティー

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きらっといきる(NHK教育金曜午後8時)>この番組の中でも、最終金曜日に放送する「バリバラ~バリアフリー・バラエティー~」が実に挑戦的で、実験的な試みとして素晴らしいですよ。「障害者の 障害者による 障害者のためのバラエティー」というのが番組コピーで、狙いは「笑われるのではなく笑わせる」というもの。障害者への思い込みや勘違い、障害者じゃないと経験しない苦労や失敗で笑わせてしまおうというのです。そういう意味で、それぞれの心の中にあるバリアをフリーにする楽しい番組になっています。実はこの番組、1999年4月のスタートで、もう12年も続いているんですよ。

笑われるのではなく笑わせる

   9月24日(2010年)の放送は「バリバラ」第5弾。バリバラそのものはこの春から始まったものなんです。約30分の放送の中にはさまざまなコーナーがあります。「お笑い研究部」は脳性まひの男とヘルパーの漫才コンビ「ゆうじーず」、統合失調症の経験で笑わせるスパイダーマンならぬ「シッパイダーマン」、全盲の落語家・桂福点はテレビの解説をネタにした新作「ノリコの部屋」を演じていました。

   精神障害者たちの幻聴・妄想体験をもとに作った「幻聴妄想かるた」コーナーなんていうのもありましたし、「バリバラ珍百景」は街中の建物や交通機関のろくに役に立たないバリアフリーを、実際に使って見せる「なんちゃってバリアフリー」でした。「最強ヘルパー養成塾」は重い言語障害のある人が講師になって、ヘルパーを目指す若者に介助のやり方を教えるもので、塾生たちは講師の話していることがなかなか聞き取れません。珍回答続出で笑わせるのですが、不思議なことに、5回、10回と繰り返し聞いていると、私なんかにもわかってくるんです。これは新しい発見で楽しかったですね。

   とにかく、終始飽きさせません。お笑いのレベルとしてはまだですが、番組では「お笑いパフォーマー」を募集しているので、だんだんレベルが上がって、そのうち障害者の大変なお笑い芸人がデビューするかもしれません。もっとも、質がどうのこうのというより、ハンデキャップ持った人が人の前に出て笑わせようという勇気にこの番組の魅力があります。小さな番組だけれど、楽しみに見ていきたいと僕は思ってます。

      車イス 芸人うける 日も近い

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