篠原涼子が新鮮…色恋からまない前科者調査官で元詐欺師だもの

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   <黄金の豚―会計検査庁 特別調査課―(日本テレビ系水曜10時)>篠原涼子は芝居がうまくなりましたねえ。ポンポンとテンポの速い台詞回しも台本に言わされているというのでない、体の芯からの演技になっていました。この年代の女優の中では別格で、凄みを感じさせる。篠原で一気に見せちゃおうというつくりが成功してます。

コメディータッチのいい味

   話は単純明快、わかりやすい勧善懲悪です。篠原は会計検査庁の調査官という役どころで、税金をだまし取る、かすめ取る欲深い連中を追い詰めて暴き、やっつけるという痛快さは、現代オンナ版「水戸黄門」といったところでしょうかね。

   でも、決してエリート調査官じゃないところが面白い。エリートじゃないどころか仮釈放中の前科者。だまされて借金まみれになった父親は蒸発、母親への反発から家出して、グレたあげくにいっぱしの詐欺師になって逮捕・投獄という生い立ちなんです。ところが、街でたまたま出会ったベテラン検査官―謹厳実直を絵にかいたような宇津井健です―に裏の世界の知識を買われてスカウトされ、今度は悪を懲らしめるというまったく逆の立場で「活躍」することになります。学も金もないのですが、損得計算や金を嗅ぎつける才能、詐欺師時代に培った駆け引きやはったり、度胸だけはだれにも負けないという破天荒な調査官。このあたりがいかにもあり得ない話で、ドラマっぽくて面白いところです。

   脇役に生瀬勝久や大泉洋などがいて、コメディータッチのいい味も出しています。私はマルサの女より相当おもしろいと思って見ていましたけどね。色恋がからまない、男勝りの調査官というのは、篠原にとっては新境地ですが、うまく演じています。これからまだまだ成長する女優さんですよ。

      前科あり  金と学なく  悪を斬る

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