「尖閣ビデオ」専門家は「意図もってぶつかってる」

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   菅政権が中国側に配慮して一般公開を拒んでいた尖閣諸島沖の中国漁船衝突ビデオ。インターネット動画サイトのユーチューブに流出し「公開」されてしまった。

   ユーチューブに投稿された映像は、「日本の尖閣 海上保安庁」というタイトルに数字が打ってある。「朝ズバッ!」も衝突の生々しい映像を流し、司会のみのもんたは「故意か、過失か」と問う。

海上保安庁幹部大慌て

   青色の船体先端部分に「?晋漁5179」と書かれた漁船が「みずき」と並走する。甲板には数名の乗組員の姿が見え、あわてる様子もない。「みずき」は警告のサイレンを鳴らし、盛んに停船を呼びかけるが、漁船は無視し「みずき」の右舷に急接近、そのまま右舷船尾に衝突した。

故意か、過失か

   海上保安庁では5日午前1時すぎ、鈴木長官ら幹部が集まり協議したが、この時点での公式発表は「ネット流出の映像について真偽を含めて調査中」のコメントだけ。

   ただ、複数の幹部の証言によると、「この映像は巡視船が撮影したビデオ映像にほぼ間違いない」という。映像は再三の制止を無視して故意に衝突したとしか見えない。専門家も「航跡を見れば巡視船に向かってくるのが明確にわかる。故意に意図を持ってぶつかってきたことが感じられる」(山田吉彦・東海大専任教授)という。

   ところが、生出演した社民党の福島みずほ参院議員は、先に国会議員に公開されたビデオ映像を見た感想を「コチョと当てて逃げる。並走していてぶつかったという感じでした」と話す。

「国会のものは見ていない」というみんなの党の浅尾慶一郎衆院議は、ユーチューブの映像を見て「これを見ると、必ずしも本当に故意かどうか分からない。過失かもしれない」

   他に船がいない大海原で、避けようと思えば避けられる衝突。なぜこれが過失に見えるのか、それこそ不可解だ。

   福島が問題視したのはむしろ極秘映像の流出。

「国の機関から流出したとしか思えない。危機管理というか、重要なものがこんな形で流出するとは前代未聞で大問題だと思う」

   要は、事件発生時に公開すればよかったビデオ映像を、もたもたするからこんな騒ぎになる。推測だが、そんな政府に義憤を感じた誰かが、領海侵犯を繰り返す中国漁船に、現場で体張って職務を遂行する海上保安庁の現場職員に同情して、映像を流したのかも……。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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