ピアノ国際優勝の日本女性 その超天然ボケの逸話の数々

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   オープニングで小倉智昭が珍しくクラシック音楽に蘊蓄を傾けた。ジュネーブの国際音楽コンクールで18日(2010年11月)、広島出身の萩原麻未さん(23)が日本人で初めてピアノで優勝したというニュース。流行語の「何かを持ってる」でいうと、彼女は「のだめ」なのだと。

   このコンクールが特異なのは、各部門によって必ずしも毎年ではないのと、しばしば「1位該当なし」になること。ピアノ部門は過去8年間、優勝者がなかった。今回も映像で見ると、最終に残った3人のうち2人の2位が先に発表されて、1人残された萩原さんは、やや気落ちしているように見えたのだったが、次に呼ばれた名前が「マミ・ハギワラ」だった。

「のだめカンタービレ」の主人公そっくり

   彼女は今10年、パリ国立高等音楽院の修士課程を首席で卒業している実力者。最後に選 んだ曲が「ラベルのピアノ協奏曲ト長調」だった。映画「のだめカンタービレ」で、のだめが好きだった曲だ。難曲で知られるが、これが厳しい審査員をとらえたのだった。満票だったという。

困ることも

   このコンクールで日本人が優勝したのは3人(打楽器、フルート、声楽)いるが、ピアノではずっと2、3位どまりだった。

   萩原さんの性格を、映画ののだめと同じ、「リアル・のだめ」だとスポーツ紙などは 書き立てている。映画は、天然ボケながら天才というピアニストの物語だが、映画の設定もパリ高等音楽院の首席、演奏後に控え室で寝てしまう……実は萩原さんも、本選で演奏を終えたあと、控え室で居眠りをしていたとか。

   ピーコが「のだめの性格と同じだと困ることもある」(笑い)といったが、広島の実家を訪ねると、母の美代子さん(54)も、そうだという。「ノーテンキで、突拍子もなく明るい性格」といい、コンクール前日には、「オーケストラが素晴らしいので、嬉しくてジュネーブの道路を走っている」とメールしてきたという。

教育方針は「叱らない」

   パスポートとクレジットカードをなくしたと大騒ぎをしたら、出てきたとか、テレビが火を噴いたとか、パリで財布を盗まれて、追いかけたとか……ぼけた逸話は多いらしい。のだめのマンガを読んだ美代子さんも、「麻未にそっくりだ」と思ったそうだ。

   普通のサラリーマン家庭である。家族は苦労して育てたというが、教育方針は「叱らない」。思うがままに生きることが、なによりということか。本人は、「幸せに生きられて、ピアノが弾ければいい」といっているそうだ。

   「日本の若者すごいじゃないですか」と夏野剛がいったが、確かにスポーツでも何でも、20歳前後の勢いがいい。その前の失われた世代が長過ぎたのか……。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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