2024年 4月 26日 (金)

八百長報道に小倉智昭不満「なぜ情報出したのか」

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   八百長にもはや逃れられない「物証」が発覚し、相撲界に激震が走った。相撲部屋の暴行死から始まって、大麻汚染、野球賭博と数々の不祥事がつづき、今年(2011年)は「再生元年」のはずだったが、これでは3月の春場所(大阪)開催も危うい。「とくダネ!」が八百長相撲の震源地を追った。

   八百長で名前の出た力士たちの聴取を終えた日本相撲協会の放駒理事長は2月2日午後に苦渋の会見。

「どうも間違いないようです。厳罰でしょうね。軽い話ではない」

   聴取を終えて協会から出てきた問題の力士たちに直撃取材したが、どの力士も「やってません」

   協会の聴取に八百長を認めたと報道された三段目・恵那司にいたっては、「名前が挙がったことは申し訳ないです。何で自分の名前が挙がったのかな」とシラを切った。

   警視庁は野球賭博で押収した携帯電話の消去されていたメールを復元した結果、言い逃れできない内容が出てきた。そのやり取りを再現すると―。

   昨年夏場所3日目の十両・元春日錦(現竹縄親方)と十両・清瀬海の取組では、清瀬海が「立ち会いは強く当たって、流れでお願いします」とメールすると、元春日錦は「了解しました!!では流れで少しは踏ん張るよ」

公益法人がらみ

   杉山邦博・元NHKアナウンサーは呆れる。

「当時の取組を見直しましたが筋書き通りでしたね。当時、実況していたアナウンサーがこの事実を突き付けられたらたまらないですね」

   相撲界寄りの発言が目立つリポーターの横野レイコは、「もっとたまらないのは放駒。会見で『(八百長は)過去には一切なかった』と何度も繰り返していましたね」

   スポーツ紙によると、メールにはほかに4人の力士が勝ち星を回しあっていること示すような文言もあるという。もはやつける薬はなさそう。

   ところが、キャスターの小倉智昭が突然「野球賭博と関係ない情報をこんなに表に出したのかというのはありますよね。公益法人がらみということがあるからですかね」と異論をはさむ。

   八百長問題は再三にわたり指摘され、追及した週刊誌は物証がないため、八百長を否定する相撲協会に敗訴した経緯がある。小倉の指摘にはかなり違和感があるし、過去にはなかったと言い切る放駒理事長の発言も信じる人はもはやいないだろう。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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