2024年 4月 26日 (金)

「目の前で人が死んでいった」助かってもつらい体験

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   4日目の朝を迎えた東北関東大地震の壊滅的な被災現場。現地に入った番組スタッフからその凄惨な状況が入ってきた。

   宮城県仙台市の若林地区に13日(2011年3月)に入った笠井信輔アナが取材したのは九死に一生を得た一家。老夫婦と娘さんの3人は地震発生直後に車で逃げる途中に大津波に襲われた。横転した車ごと農家の作業場に押し込められたところへ押し寄せる津波。

   3人は流されないよう車の屋根に上がったところ、幸い頭上に農家の太い梁があり、娘さんがベルトを梁に巻きつけて津波が引くのを待った。その間、一家は農家の隣りに住む高齢の男性と励まし合ったという。

   笠井がその現場を娘さんとあらためて訪れた。そこへ励まし合った高齢の男性が力尽きて亡くなったという知らせが届いた。娘さんは絶句。号泣しながら「寒い、寒いといっていたが、お互いに頑張ろうと言い合ったんですよ」と絞り出すように話す。

「先生や友だちが流されて」

   依然として1万人の安否が不明という宮城県南三陸町には岸本哲也レポーターがいた。避難した高台の中学校でも悲劇は起こっていた。中学校は海岸から20~30m高台にあり避難場所になっていた。地震発生で皆がここへ集まってきたが、大津波はこの高台の中学校も飲み込んだ。

   かろうじて助かった女性は、涙ながらに「先生や友だちが流されて」と話す。あとは言葉にならない。ある主婦は「すごく怖かった。流される人を見まして大変でした。良く助かったなと思います」と泣く。この話を聞いている間にも津波警報が出て、岸本は走ってビルの屋上へ逃げる。

被災地は15日から急激な冷え込み

   小倉智昭キャスター「被災地は捜索活動も容易じゃないですね」

   山村武彦(防災専門家)「余震が頻発していて、じっくり捜索、復旧活動ができる状態になっていないですね」

   被災地ではいたる所で毛布、水が足りないという声を聞く。15日以降の天気は「曇り時々雪」の予報で、最高気温も10度前後と急激に冷え込むそうだ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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