マイク真木さんから「日本へのメッセージソング」が届いた

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   もう3月が終わる。春盛りのこの時期は、秋に始まる新番組の企画を作っている。今年も変わらずに、寒の戻りがあったりしているものの、そんな時期はやってきた。

   これまでは、どんな番組だと視聴率が取れるのかを念頭に置いて企画を立てた。しかし今年は違う。いったいどのような番組だったらスポンサーはお金を出してくれるのだろうかということに主軸が置かれている。視聴率よりもスポンサーの意向。これまでと同じようなバラエティー番組では、企業イメージにも関わってくる。国民の意識があの日以来変わり、いま何が求められるのか。それはすでに現在進行形の悩みでもある。

   被災地の取材中や撮影中に交わされた番組スタッフの「カメラアングルをどうするか。どこから狙うか」と業務上必要不可欠な会話ですら、不謹慎だとつぶやかれて暴露されるとあるディレクターは戦々恐々としていた。女性タレントのマネージャーは、衣装からメイクまで気を使う。こんな時に肩や足を出した衣装でいいのか。発言だけでなく、その佇まいでイメージダウンになる時期なのだ。若くインテリ芸能人で売り出していたタレントにはかなり難しい選択になるところだろう。

   ましてや半年後の秋。不謹慎糾弾の世論はどうなっているのか、そもそもどんな生活をしているのか。それすらも分からない。何もかもが手探りで進むしかない。

とりあえず動画サイドで公開

   そんなことを考えていたある晩、電話が鳴った。携帯の向こう側から聞こえてきたのは、ちょっと間延びした独特な声。

「もしも~し、マイクで~す」

   マイク眞木さんだった。何度かお仕事をしたことがあり、可愛がって頂いている。そのマイクさん、いったい何事かと思ったら、ある相談だった。

「いてもたってもいられなくて。でも何かできないかと思って。僕にできることはこんなことしかなくて…」

   ポツリポツリとお話される言葉から気持ちが伝わってくる。未曾有の災害を受けて、ミュージシャンとして日本ヘのメッセージソングを作ったのだという。そのメッセージをどうやって伝えたらいいのだろうかと、マイクさんなりに悩んでいたらしい。メディアに籍を置いている立場上、何かしらお手伝いできることはないか。

   まずはマスコミ関係の知人友人に声をかけアドバイスを仰いだ。結論としては、動画サイトにアップしてからのメディア展開。チャリティー活動をしてもいまは叩かれるミュージシャンは、私達の仕事以上に肩身の狭い思いをしているようだ。

   後日、マイクさんから歌詞と自宅で録音したという楽曲がMDで送られてきた。いまどきMDなのもなんだかほほえましいが、そこはご愛嬌。マイクさんが今回作った歌は「フレーフレー日本人」

ゆったりしたメロディーに乗せた直球勝負

   タイトルもそのままズバリ。歌詞も直球勝負の日本人の応援ソングとなっている。だがそこに、マイクさんならではのノンビリとしたメロディーが重ねられる。あまりにもゆったりと、サーフミュージックのように、そして力まずに淡々とメッセージ性の強い歌詞を歌っていく。

   誰もが何をしていいのかわからない時。神経がすりきれそうになっている時。そんな時にギター1本の弾き語りは心に響いた。不謹慎の目を気にせず、この震災に対して自分の力でできることは何かを見せてくれたマイクさん。手探りで進んでいく私達に「フレーフレー」とメッセージを送ってくれている。

モジョっこ

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