2024年 4月 27日 (土)

核汚染「玉突き排水」満杯対策はタンカーしかないか!?

   福島第1原発はいよいよ先が見えなくなっている。放射能汚染水が海岸からわずか50~70メートルのトレンチ(配管などの地下抗)にたまっていて、1号機ではあと10センチであふれる状態という。

   原子炉や燃料保管プールの冷却のためには注水しないといけないが、それによってたまり水は増える。汚染水を移そうとした復水器は、2、3号機はすでに満杯。そこで、復水器→復水貯蔵タンク→圧力抑制室サージタンクと玉突きに水を移していくことになった。

   しかし、それぞれのトレンチの水量は3000~6000ト ン、復水貯蔵タンクの容量は各2500トン、サージタンクは7000トン弱だという。時間がかかるのは当然として、それもやがて満杯になるだろう。おまけに、2号機の水は1時間1000ミリシーベルトという高濃度汚染。1号機はすでに復水器への移送を初めているが、建屋地下の水位は変わらないという。水がまだ流れ込んでいるということだろう。しかも、経路もわからない。

オールジャパンと世界の知恵結集

   司会のみのもんたが「水をかければどこかへ流れるとだれでも考えると思うが」

   諸葛宗男・東大特任教授は「とにかく冷やすことに精一杯だったんでしょう」

   みの「サージタンクもやがて満杯になりますよね」

   諸葛「サージタンクが7000トン、これまでの注水量は1万トンくらいですから、早晩いっぱいになります、もう、最後の手段しかない」と出した案が、これだ。

(1)外部からタンクを持ち込む
(2)岸壁にタンカーをつけて貯蔵
(3)汚染水処理システムを設置する(吸着剤、フィルター)

   諸葛教授は「この段階では急ぐ必要はないから、年のオーダーで放射性物質を取り除く処理すればいい」

   みの「そうすれば、海に捨てられる?」

   諸葛「捨てられます」

   みの「吸着剤はあるんですか」

   諸葛「あります。いま官邸で検討中だと思う」

   川戸恵子(TBS解説委員)「あらゆる手だてを使わないといけませんよね」

   諸葛「東電だけに押し付けるのではなくて、オールジャパンと世界中の知恵を結集してやらないといけない。決断するときです」

   アメリカやフランスからも核の専門チームが来る。どうしてこんな事態を招いたのかも白日のもとにさらされるだろう。だが、その前に原子炉を冷やさないといけない。水を動かさないといけない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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