低汚染水放流―「低レベル」ってどの程度?数字出さない不審

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   「低レベル」とはどの程度のレベルなのか。司会のみのもんたがこだわった。東京電力は昨日(2011年4月4日)、福島第1原発から比較的濃度の低い放射能汚染水を海へ放出すること決め、夜から実施した。タービン建屋などにたまっている高濃度の汚染水をこれ以上垂れ流すわけにはいかない。そこで、敷地内の放射性廃棄物集中処理施設に移し替えることにして、処理施設にあった低レベルの汚染水を海に流すというものだ。

許容量の100倍の汚染

   このところ、「朝ズバッ!」の特任教授になった感のある諸葛宗男・東大特任教授が今朝も出演。みのが聞く。「先生、低レベルとはいえ、汚染されているのは事実なんですね」

非常に不可解

   諸葛教授「汚染されています。国の許容値の100倍です。通常では許されないことです」

   みの「どれぐらいの数値なんですか」

   諸葛教授「何ミリシーベルトとは発表されていませんが、報道によれば、高濃度汚染水の10万分1といわれています。ただ、放出量が1万1500トンと量が多い。魚や海藻類に全く影響ないとは言えないので、原子力安全委員会が継続的監視など条件を付けました」

   みの、今度はコメンテーターの杉尾秀哉(TBS解説・専門記者室長)に聞く。

「杉尾さん、非常に不可解なことがひとつある。低レベルという言葉だけにとどめている。なぜ数字を出さないんですか」

   杉尾「健康に影響ないということだけが出されている。(数字がでないのは)これは、諸葛先生、よく測れないということですか」。

   諸葛「5号機、6号機の地下水も放出するので濃度にバラツキがあるのできちんとした数字が出せないのでは」

   みのは同じことを東京工科大学大学院の尾崎弘之教授にも聞く。

「ぼくは、どうしても納得できない。なぜこれだけ、低レベルとしか表現しないのか」

   尾崎教授「はっきりわからなければ、たとえば10から50の間とか範囲で出す方法もある。何らかの数字は出すべきですね」

「やむを得ない」で次々規制緩められる危険

   この放水の決定を発表する東電職員は言葉を詰まらせ、涙声で「非常に申し訳なく思っています」とお詫びした。

   みの「あれを見ていると、よけいに、どんな大変なことが起こっているのかと思ってしまう」

   諸葛教授によれば、いま2号機のピットなどから海へ流出している汚染水は1時間当たり1000ミリシーベルトという極めて高い濃度。これを止めることが最優先なので、低レベル汚染水の放出はやむを得ない苦渋の判断だという。そのことは理解できても、今後「やむを得ない」という理由のもと、厳格なルールが「低レベル」などといった曖昧な言葉で次々に緩められていく危険はないのか。そこのところは警戒すべきだろう。

文   一ツ石 | 似顔絵 池田マコト
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