気仙沼信金「再建融資」―立ち上がる気力あるなら積極的支援
2011.04.26 18:17
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復興構想会議より「東北再構築会議」
【日本経済の再興】
今回の震災では、工業部品のサプライチェーンの寸断の影響が、国内のみならず世界にまで及んだ。とくに深刻だったのが自動車で、メーカーは複数の部品メー カーと契約していたが、その下の電子部品が一部の被災メーカーに集中していたのだった。
電力不足も足かせになった。東京電力管内のある医療機器メーカーは、大型機械の立ち上げに7~8時間かかるので停電のリスクがあると操業できない。いま夏の電力不足対策に深夜操業を検討中だ。
先月の貿易収支は前年同月比80%減になった。先のワシントンでのG7でも、白川総裁らは日本の現状の説明を求められた。年初1.6%とした経済成長率も下 方修正はまぬがれない。
「日本の財政状況はたしかに悪いが、国債の長期金利がなぜ低いのかとよく聞かれる。日本の復活への意欲と日本の底力が信用されているからだ」(白川総裁)
東北の小さな工場が被災したらアメリカの工場が止まるというのは、たしかに驚きだった。復興構想会議が動き出したが、復興とは元に戻すことではない。震災はある意味で東北再構築の機会とすべきものだろう。
ヤンヤン
*NHKクローズアップ現代(2011年4月25日放送「復興の道筋 日銀・白川総裁に問う」)