3・11大地震の瞬間「客ほったらかし」老舗百貨店5階売り場

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   3月11日(2011年)の東北地方太平洋沖地震では、東京都も大きな揺れに見舞われた。動画サイトのYouTube(ユーチューブ)では、都内の繁華街や商業施設の地震中、直後の様子を収めた映像が多数投稿されていて、再生回数10万回級の注目を集めているものが少なくない。そのひとつが、老舗百貨店として有名な伊勢丹新宿店5階のインテリア・雑貨売り場の映像だ。

店員らしき男女が手つないで避難

   この動画は、来店客が撮影したと見られる。15時前、悲鳴が響き渡るなか、バタンバタンとなにかが倒れる、ガチャンガチャンとモノが割れるような物音し、天井からつり下げられた照明が振り子のように大きく揺れ、植物の鉢が売り場から倒れ落ちる。

   地震の揺れのすさまじさがうかがい知れるが、動画視聴者の反応は、それよりも店内のアナウンスや店員の指示の声などが聞こえないといった点に集中している。たしかに、通路にへたり込んでしまったように見える店員の姿があり、「声を張って指示する方はいらっしゃらないんですね。よく利用しているだけにがっかりです」などといったコメントが寄せられた。

   他の百貨店では対応が違ったとのコメントもあった。「(地震当時)お客様がパニックにならないよう、怪我をされないよう百貨店の社員さんの声が響き渡っていました。近隣店舗にも聞いてみましたがフロアリーダーが安全な姿勢をとるよう大きな声で叫びながら、あの揺れの最中フロアを走り回っていた」

   動画のなかで、とりわけ評判が悪いのは、再生40秒後ごろ、揺れがいったん収まったように見える間に、店員らしい男女が売り場から手を取り合って出てきて、どこかに移動していく場面だ。「カップル店員が客を置いて逃げた」などと非難するコメントが多い。

   もちろん、この動画の短い映像だけで、事実関係を短絡的に判断すべきではないだろう。そういうコメントも寄せられている。ただ、日本全土で来たる大地震への備えが求められるなか、この短い映像が、商業施設における「安全」というものを、あらためて考えさせてくれることは請け合いだ。

ボンド柳生

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