ユッケ食中毒「えびす」ホメちぎり-日テレ「深イイ話」打ち切り危機

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   焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」のユッケによる食中毒は、死者4人、重症者20数人となり、捜査当局は業務上過失致死傷容疑などで近く強制捜査に踏み切る方針だ。

   これに弱り切っているのが日本テレビである。客が次々と感染した数日前に、この「えびす」を思いっきりヨイショする番組を流していたからだ。月曜よる9時からの「人生が変わる1分間の深イイ話」で、4月18日の放送で「激安スペシャル」として「えびす」を安いのに高級感がある、接客抜群などと持ち上げていたのだ。

   「深イイ話」は羽鳥慎一を司会、島田紳助をスペシャルコメンテーターに、視聴者が投稿したり、ゲストが持ち込んだ「深くていい話」をビデオで見せて、ゲストらと「話の深さ」を評価する番組だ。この日は武田鉄矢、久本雅美らがゲストで、「えびすの安さ」を全員一致で高得点とした。話は神奈川の視聴者の投稿ということで、番組は安さの秘密を「メニューを18種類に絞り込んで、それぞれに合わせた肉しか仕入れないため」と説明していた。もちろん、この中にユッケ280円も入っていた。

島田紳助というタレントを楽しませるための番組

   そもそもこの番組、TV業界の中でも評判はよろしくなかった。問題の放送について、作家の高橋源一郎、なだいなだ、日本将棋連盟会長の米長邦雄、教育評論家の尾木直樹らが委員を務めていた「日本テレビ放送番組審議会」でボロクソに批判されたことがあった。

   「大いに裏切る内容である。なぜこの番組の表題を『島田紳助ショー』にしなかったのでしょうか。島田紳助というタレントを楽しませるための番組なのか」「正直に言いますと、25分くらい経ったところで眠気が襲ってきたんですね」「深くも良くもない。いくらなんでも看板が違うだろう」とコテンパンに批判され、とうとう「いまのやり方でははっきり言って無理だと思います」と番組打ち切りまで提言されてしまっていたのである。これに対して、局側は「クオリティーを上げていきたい」と答えたが、クオリティーが上がることなく食中毒事件が起きてしまったということか。

   すでに4人の死者が出て、さらに増えることが懸念されている。店を『宣伝』した番組の責任も大きいはずだ。秋の番組改編を待たず、打ち切りの判断があってしかるべきじゃないのか。(テレビウォッチ編集部)

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