2018年 7月 22日 (日)

「福島原発の津波写真」東電が公開-狙いは損害賠償軽減

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   損害賠償を軽減する狙いとしか思えない新しい写真を東京電力が公開した。「スッキリ!!」もこの写真を取り上げたが、コメンテーターからは、「1号機が短期間でメルトダウンに陥ったという最近の発表にしろ、東電側の情報の出し方は責任軽減に狙いがあるように見える」との指摘が相次いだ。

「異常に巨大な天災地変」

   福島第1原発に押し寄せる津波を撮影した新しい写真は、作業員が18日(2011年5月)に入った2号機の建屋内の風景なども含め17枚。高さ10mの防波堤の上部をかぶるほどに津波が押し寄せている写真、集中廃棄処理施設4階から撮影した高さ10mのところにある2基の燃料タンクの写真などだ。タンクの1つは高さ5.5mで、もう1つは高さ4.3m。津波が来た1分後にタンクは完全に水に浸かり見えなくなった。

いまさら…

   だからといって、押し寄せた津波の高さが15mあったとはいえない。次々と流れてきた海水が建屋敷地内で一時的にたまった結果、15mの高さに達したと考えるのが自然だ。

   東電は「津波が14~15mに達する巨大なもので、異常に巨大な天災地変に当たる」と主張し、損害賠償の負担軽減を求めているが、スタジオではこれに批判が続出した。

「人災」ごまかすための姑息

   元裁判官で弁護士の八代英輝は「1号機のメルトダウンが震災後短期間で起きたと発表したが、この写真公開も含め、いずれも津波の威力を語りたかったのだと思う。東電の出している情報は、東電側の責任を軽減する必要に迫られているためで、そう見なければいけない」と指摘する。

   キャスターのテリー伊東「たまたま見つかったという言い方をするが、そんなことはありえない。今さらという感じがする」

   そもそも原発事故のすべての原因は、地震発生1時間後に起きた電気系統の破壊。この破壊がどのタイミングで起きたかまだ解明されていない。

   「津波が来る寸前にすべての電源が落ちていたと考えられる」と語る元原子力安全委員会の専門委の話もある。第1原発のある場所は震度6。規模としては普通の揺れ。それで電気系統が破壊されたのなら「甘い想定」で、人災と言わざるを得ない。東電は盛んに大津波のせいで片付けようとしているのもそんな事情からなのか…。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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