大震災きっかけに広がり始めたライフスタイル見直し
2011.06.24 17:51
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量の経済から質の経済へ
森本は「枝廣さんが呼びかける『キャンドルナイト』は今回、違った意味合いを持ったのではないですか」と話しかけ、枝廣は次のように答えた。
「20日の夜、宮城県塩釜市でキャンドルナイトをしてきましたが、被災地の方々は明るくて優しくて、話をしたがっている。伝統とか歴史とか、地域の繋がりに支えられて強さがあるのだと感じたんですね」
われわれは自らのライフスタイルをどう見直し、どういう生き方に変えるべきなのか。
「これまでの量の経済から、質の経済に移りつつある時代を自覚すべきだ。量を質に変えて自然資源を節約できることを学べば、地球と私たちの旅路を作り上げていくことができる」(神野直彦名誉教授)
大量生産、大量消費の時代は、資源を大量に消費した。その結果、地球はもはや耐えられずに悲鳴を上げている。その終着駅が一極集中の東京のなれの果てだろう。自分たちの電力が足りないといって、危険な原発を他所に押しつけること自体が実は論外だったのだ。自らのライフスタイルの見直しと同時に、国のあり方も見直しする―そんな覚悟が必要だろう。
*NHKクローズアップ現代(2011年6月23日放送「ライフスタイルを見つめ直す キャンドルの夜に」)
モンブラン