2024年 5月 4日 (土)

国の「農地開発事業」1兆8000億円―残ったのは農家の借金と耕作放棄地だけ

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農水省195億円の基金設立でムダの上塗り

   耕作放棄地の問題もある。75年に全国で約13万ヘクタールだったものが、2010年には39万6000ヘクタールと埼玉県とほぼ同じの広さにまで拡大。85年には会計検査院から事業のムダが指摘されたが、事業は続けられた。農水省は「地元からの強い要望があったから」と強弁する。農水省は耕作放棄地対策として195億円の基金を設立して、これまでに55億円を補助金、80億円を再整備に当てているという(60億円は国庫に返納)。神門教授は「ムダの上塗り。耕作放棄地を増やすだけ」という。

   司会のみのもんた「なんでこんな見通しの甘い事業を優秀なお役人が作るのか。これを通す国会も問題だ。逆に補償してもらわなければダメだよ」

   与良正男(毎日新聞論説委員)「かつて一部自由化されたとき、6兆円近い対策費がついて使い道に困っちゃった。で、農道だとか何とか会館を造ったりという苦い経験をしてる。いまTPPで日本の農業をどうするかを真剣考えないといけない。守れというだけでいいのか、その先どうするのか」

   みの「一方で個人じゃダメだから大規模化しようともいう」

   尾崎弘之(東京工科大教授)「農水省が旗を振ってやる時代じゃない。農業法人など創意工夫ができるような仕組みが必要ですよ」

   与良「大失敗したのに、誰も責任とらない」

   みの「補償してやらないとダメだよ」

   農業をこんなにしてしまったのは誰か。その反省もないまま、TPP反対で農家を煽っているのがいる。自分の選挙のことしか考えていない連中だ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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