2024年 5月 5日 (日)

キム・テヒのきれい過ぎる歯ばかり気になって…影薄い西島秀俊

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僕とスターの99日(フジテレビ系日曜よる9時)>ちょっと暗めで真面目な役が多かった西島秀俊が、めずらしくコメディ、しかも初主演である。どんな「冴えない男」ぶりを見せてくれるのか楽しみだ。もっとも相手役である韓国の美人女優キム・テヒの話題の方が大きいようだけど。

   キム・テヒは「アイリス」で見たが、役柄の違いのせいか、今回は印象がだいぶ違う。「アイリス」の時はもっと年上で、もっと大柄な感じがした。それと、これは韓国の俳優全体に言えることだが、歯がきれいすぎて歯にばかり目がいってしまう。韓国の美容技術の高さには感心するが、1本1本の歯の大きさや形はもっと違っているはずなんだけれど…。

   でも、今回はとってもキュートで好感が持てる。新聞のインタビューなどでも、取材した女性記者がすっかりファンになってしまうほど人柄も良いらしい。

   キム・テヒは日本語も上手で、ほとんどナマリがない。ほかの韓国俳優や歌手でも日本語がうまい人は多い。日本のテレビに韓国ドラマの放送が多すぎるという声があるが、コスト面は別として、職場を奪われる危機感を感じるならば、日本の俳優も韓国語や中国語、その他のアジア言語を彼らくらいにマスターして、有望な市場に打って出ればよい。

「マルモのおきて」にやや通じる設定

   お話の方は、38歳で20年も警備員のアルバイトを続けている冴えない独身男・並木航平(西島秀俊)が、韓国のスター、ハン・ユナ(キム・テヒ)のボディーガードになったことから起こるドタバタ含みのラブコメディ。独身の航平が姉の子供を3人も押しつけられるところは、最近ヒットした「マルモのおきて」にやや通じるかも。

   ボディーガードと「スター」という設定は、韓流スターが空港に到着すると、異様なまでにファンが詰めかける現状を少しは皮肉っているのかとも思うが、それは深読みかな。

   話は変わるが、先日、福島県の温泉に泊まった。そこは原発事故で立入禁止になってしまった浪江町(ダッシュ村がある所ね)の隣で、浪江の人がおおぜい避難していた。宿の人によると、いろいろな芸能人が学校の庭で炊き出しをしたり、支援物資を運んできたりしたそうだ。意外なことに、彼らは何も連絡せず、突然やって来るのだそうである。そして、ふつうに淡々と、できることをして帰って行くらしい。

   「SMAPの草彅さんと香取さんは27時間テレビだったけど、とても感じが良かった。草彅さんはジーンズをたくさん持ってきて配っていました」と言っていた。また、「中居さんはプライベートで、2、3人で何度も来ています」とのことで、芸能人も住民もお互いに友達か遠い親戚みたいな感覚だった。大震災という特別な事態だからかもしれないが。彼ら芸能人が津波被害地だけでなく、こうした放射能被害地にも行っていることに心が温まった。

                      

(カモノ・ハシ)

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