2018年 7月 18日 (水)

クリスマスに合同卒業式―原発事故の福島・飯館村

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   東北の被災地はどんなクリスマスを迎えたのか。岩手・陸前高田市では、津波にもめげないで残ったものの、蘇生は絶望的という「奇跡の一本松」が23日(2011年12月)からライトアップされた。復興のシンボルとして浮かび上がった幻想的な姿は、被災地の人たちの目に焼きつき、忘れられないだろう。

貴乃花親方ちゃんこ鍋、ベッキーはツリー寄贈

   宮城・気仙沼市では、元横綱・貴乃花親方夫妻や力士ら50人がチャンコ2000人分、おもち1000人分を用意して被災者にふるまった。力士と一緒に餅をついたり相撲を取ったり、チャンコに舌鼓を打つ子どもたちに笑顔がはじけた。母親も「どんなクリスマスになるかと思っていたが、ほんとによかった」と笑みを浮かべる。

新しい街づくり

   このイベント企画は、気仙沼出身で東京の大学に通う女子大生の発案だという。貴乃花親方は「皆さんの顔も笑顔に満ちていたので、震災直後とは違い、心が癒されているなと感じた。きょう来てとてもよかった。これからも継続し、時流にあったことを心掛けてやって行きたい」と感想を語っていた。

   宮城・石巻市には、子どもたちが放課後寂しい思いをしないようにと、仮設住宅のそばにつくられた「放課後子どもクラブ」にタレントのベッキーがクリスマスツリーを持って訪れていた。突然の訪問だが、何度も来ているベッキーと子どもたちとはすっかり心が通じているようだ。その一人、祖父母を津波で亡くした11歳の少女が自作の曲「イルミネーション」をピアノ演奏した。このピアノはベッキーがクラブに贈ったものだった。

本格的除染作業始まっても帰還のメドたたず

   計画的避難区域の福島・飯館村には幼稚園2つ、小学校3つがあったが、これまで隣りの川俣町の仮校舎で授業を行ってきた。この仮校舎で3月にできなかった合同卒業式が25日に行われた。原発事故から9か月、久しぶりに会う仲良しに心弾ませる子どもたち。式が終わればまた別れが来る。

   飯館村は来年から本格的な除染作業が始まり、2年後には一時帰還、5年後には全面帰還の計画という。しかし、汚染土壌の持って行き場所のメドもつかないいま、それは単なる目安に過ぎない。

   コラムニストの勝谷誠彦「チェルノブイリをはるかに上回る汚染なのに何のビジョンもない」

   キャスターのテリー伊藤「あそこは8割は山ですよ。山の除染は30年かかるとにわれている。だったら新しい街づくりを本気で考えた方が…」

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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