2018年 7月 19日 (木)

要注意受刑者まんまと脱獄―広島刑務所はスキだらけ

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   刑務所もなめられたものだ。白昼、堂々の脱走劇。きのう11日(2012年1月)、広島市中区の広島刑務所から服役中の中国人受刑者が逃走した。殺人未遂などの10の罪で懲役23年の刑が確定している李国林受刑者(40)で、警察庁は特別手配に指定し全国の警察が行方を追っている。

監視カメラ見逃し、防犯線取り外し

   刑務所によると、脱走したのは朝の運動中だ。午前10時過ぎから30分の運動が終わって点呼のさい、李のいないことに気付いた。グラウンドの隅の用具入れの屋根を伝ってグラウンドを囲む壁を超えて刑務所内を移動、高さ5メートルの塀を工事の足場を利用して飛び越えたようだ。

   番組では3つの問題点を上げた。

   (1)監視の盲点。刑務所内には98台の監視カメラがあったが、これを見ているのは1人だけ。カメラは用具入れの屋根に飛び乗る男の姿を捉えていたが、見逃した

   (2)刑務所内の死角。用具入れの後ろに人間1人入れるぐらいの隙間があり、そこに隠れて屋根に上がった。

   (3)塀の隙。昨年9月から工事中で足場があり、塀をよじのぼる手立てとなった。しかも、新聞報道によると、塀には接触するとブザーが鳴る防犯線があったが、工事中のため取り外してあったという。

   李は過去にも警察官の隙をついて護送車両を奪い逃走、30分後に捕まったこともあるという要注意人物だった。今回は24時間過ぎても手掛かりはない。

警察への通報も45分遅れ

   ゲストの元刑務官でノンフィクション作家の坂本敏夫氏は、「原発と一緒で、安全神話が崩れたと思いました。日本の刑務所は脱走と暴動がないと胸を張っていたのですが、残念です」と語る。その原因について、「慢心もあったでしょう。それと、刑務所は厳格な階級社会。組織に問題があると、職員の士気が落ちる」といい、刑務所内で事件事故が起きるのは内部の管理体制に問題があったケースが多いと指摘する。警察への通報が発生45分後と遅れたのは、「幹部が保身に走った可能性がある。オープンにしたくないと、まず最初に考えたのではないか」という。

   先日はオウム真理教の元幹部・平田信容疑者が出頭してきたのもかかわらず門前払いにしたり、殺人事件の容疑者が警察車両内で自殺するのを許したりするなど、市民の安全を守る側の失態が目立つ。

文   一ツ石
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